白石康次郎〈DMG MORI Global One〉大西洋横断フィニッシュ!
11月22日早朝、大西洋横断ヨットレース「トランザット・ジャックヴァーブル」で白石康次郎/ティエリー・デュプレ・ドゥヴォルサン〈DMG MORI Global One〉がマルティニーク島にフィニッシュ。記録は14日23時間52分12秒、成績はIMOCAクラス22位/40艇中でした。(BHM編集部)
「カリブ海は何度も通っているけれど上陸するのは初めて。(大西洋横断レースは)昨年の「ルートデュラム」でリタイアしているので、フィニッシュできてうれしいです。スタート後は強風で船酔いもしたけれど、ティエリーに助けてもらいました。いまは口内炎ができてしまってとても痛い。そのせいで食事を取るのが苦しかった。ワッチ中によく食べていたガムが原因かも。南のコースをとってダウンウインドを存分に楽しめたし、船の性能もよくわかって良かった。一週間後に復路のレースがスタートします。それまでに口内炎を治して、体調を整えて早く戻れるようにしたい」(白石康次郎)
トランザット・ジャックヴァーブルは10月29日にスタート予定でしたが、当日の荒天状況から予定を大幅に変更されることになりました。予定通りのコースでスタートしたのはウルティムクラスのみ。クラス40、オーシャンフィフティがコース変更され、IMOCAは10日間スタートが遅れ11月7日にフランス北西部ル・アーブルをスタートしました。
トップ艇は11月19日にフィニッシュした〈For People〉(Thomas Ruyant / Morgan Lagravière)で、記録は11日21時間32分31秒でした。〈DMG MORI Global One〉はフィニッシュ間際で風が弱くなり、暗闇のなかゆっくりとフィニッシュラインを通過しました。
今年大型改造を終えた〈DMG MORI Global One〉にとって、改造後はじめての大西洋横断であり、完走できたことは大きな自信につながったことでしょう。しかし、白石選手に休む時間はそれほどありません。11月30日にスタートする復路(シングルハンドレースでマルティニーク島から仏ロリアンまでを走る)に備え、チーム一丸となって船の修理とメンテナンスがおこなわれます。
- Transat Jacques Vabre https://www.transatjacquesvabre.org/