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完全優勝の早稲田大が4連覇の偉業を飾る。全日本インカレ最終日

 11月5日、福岡市ヨットハーバーで開催された「第88回全日本学生ヨット選手権」は、既報の通り早稲田大が両クラスとも制し、完全優勝を達成しました。(文/長塚正一郎 バルクヘッドマガジン)

4連覇完全優勝を飾った早稲田大。彼らに掛かっていたプレッシャーは想像しがたいものです。不安定な微風戦を制し、過去の大記録に並んだ早稲田大の活躍は長く語り継がれていくことでしょう

 今大会全体を通して風に恵まれず、両クラスとも4レースでの決着となりました。不安定な微軽風戦での勝負となり、チーム全体で順位をまとめることが非常に重要な大会でした。

 最終日は、朝一番で出艇するも海上の風は弱く安定しません。13時のタイムリミットが迫る中、12時過ぎに入ってきた7ノット前後の北風でなんとか1レースを実施しました。

 関西学院大・同志社大が順位をまとめるのに苦労する一方、早稲田大は両クラスとも堅実な走りを見せ、完全優勝。総合とスナイプ級は4連覇を達成しました。

◎早稲田大主将・藤倉 廉
「ほんとうに最高の結果で終われてうれしい気持ちと、最後の470の意地に感動しました。今日はほかのチームも仕掛けてくるかもと想定していましたが、自分たちのやるべきことは変わらないと共有していました。今年は、現状維持は衰退だっていうことを常に共有して「向上」をテーマに活動してきました。良い競争関係も生めて、いろんな結果につながったと思います。完全優勝というかたちで終われて良かったです」

◎早稲田大監督・関口功志
「結果としての4連覇はうれしいですが、連覇にこだわりはありません。学生が入れ替わっているので、1年1年の勝負として活動しています。その意味で、今年1年として勝てたことがうれしいですね。今年はスタート地点でほかの大学の戦力ダウンが少なくて、劣後するところからの始まりだと思っていました。下級生の力をいかに引き出すかが1番のポイント。下級生により多くの機会を与えられるようにしたり、下級生と4年生が一緒に乗ることで、チーム全体でレベルアップすることができました」

石川和歩/高田 澪。「今日は相手も点差を離されないようにアクションしてくると想定していて、風待ちの間にもチームで集中力を切らさずにしていました。1上までいい順位で回れて、そこからさらに追い上げられて、自分たちの実力を発揮できたと思います」(石川470リーダー)
白石誉輝/河﨑元紀。早稲田大スナイプはスナイプ級4連覇も達成しました「4年間頑張ってきてこの大会で優勝できて報われました。早稲田はいろんな特長の選手がいて、いろんな人が支え合って成り立つチームです。お互いが長所をもって補い合うチーム。みんなで練習してきて、優勝を飾れて本当にうれしい気持ちでいっぱいです」(白石スナイプリーダー)
微風4レースで決着となった第88回全日本インカレ。来年(89回大会)、再来年(90回大会)は江の島で連続開催される予定です
第88回全日本学生ヨット選手権 470 最終成績
第88回全日本学生ヨット選手権 470 乗員リスト
第88回全日本学生ヨット選手権 スナイプ 最終成績
第88回全日本学生ヨット選手権 スナイプ 乗員リスト
第88回全日本学生ヨット選手権 総合成績
全日本インカレ最終日のライブ中継アーカイブ。最終レースは3時間40分ごろから開始されます
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