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最終日を前に博多湾、風吹かず。福岡全日本インカレ3日目

 11月4日、福岡小戸・福岡市ヨットハーバーで開催されている「第88回全日本学生ヨット選手権」。レース3日目は終日無風のため1レースも実施できず。2日目までにおこなわれた3レースの成績のまま、最終日を迎えます。(文/長塚正一郎 バルクヘッドマガジン)

レース3日目の博多湾は終日風吹かず。風速が5ノットになれば素早くレース実施を試みますが、すぐに止んでしまいます

 前日までと打って変わって曇天の博多湾。昼前に海上に出たものの、海面は無風状態です。14時過ぎに入ってきた北風でスタートしますが、風は大きく右に振ってノーレース。その後、北東の風で再度スタートしますが、470級が2マークに到達するころに無風状態に。再びレースキャンセルとなり1レースも実施できないまま3日目を終えました。

 暫定成績はレース2日目のまま、470級は関西学院大、スナイプ級は早稲田大がトップです。総合では早稲田大が首位に立ち、60点差で関西学院大、76点差で同志社大とつづきます。

 3日目までにおこなわれた3レースを振り返ると、各大学の戦い方に特長がみえてきます。

 関西学院大は攻めのレース展開が功を奏しています。特に、470級の第2レースでは3艇そろって風下からスタート。全艇シングル・フィニッシュしてトップに躍り出ました。

 対する早稲田大は堅実な走りを心掛けているようにみえ、不安定な風に対応して両クラスとも着実に順位を守っています。

 総合3位につける同志社大は好レースもありますが、まだ実力を発揮しきれていないようにも見えます。琵琶湖で鍛えられた微風域でのポテンシャルを発揮できれば、最終日逆転の可能性も十分にあるでしょう。

 レース実施の可能性を高めるため、レース最終日の11月5日は朝のブリーフィング時間が30分前倒しになりました。気になる風予報は微風予報です。このまま決着するのか、それとも劇的な逆転が見られるのでしょうか。みなさん、ご注目ください。

ノーレースになったレースでトップ回航する早稲田大の安永・田中丸ペア。「総合優勝を獲ることが目標なので、1艇が悪くてもみんなで励まし合って、とにかくチームで勝つことを意識してきました。明日も微風予報ですが、風待ちの時間でも集中力を切らさず、最後の一瞬まで競り合っていきたいです」(藤倉 廉主将)
写真は、最終日を前にレース艇のボトムを磨く関西学院大チーム。「優勝を狙えるポジションにいることに感謝して、最後自分たちのベストなレースをすることが目標です。それで総合優勝がついてきてくれたらうれしい。自分たちのレースを、自分たちのペースで、自分たちの環境でやりたいです」(岩城海聖主将)
今年の全日本個人優勝の同志社大、長谷川・白數ペア。「インカレではどういうことがあるかわからないので、攻めて攻めてっていうレースをして、同志社6艇が前を走って一気に逆転できるようにがんばります」(大石駿水主将)

◎総合成績 暫定 11/4 19時現在
1 早稲田大  290点
2 関西学院大 350点
3 同志社大  366点
4 慶應大   425点
5 京都大   496点
6 日本大   506点
7 立命館大  534点
8 大阪大   556点

第88回全日本学生ヨット選手権 470 3日目まで成績
第88回全日本学生ヨット選手権 470 乗員リスト
第88回全日本学生ヨット選手権 スナイプ 3日目まで成績
第88回全日本学生ヨット選手権 スナイプ 乗員リスト
本大会ではYOUTUBEでインカレ初の生中継がおこなわれています。最終日もぜひご覧ください
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