10月28、29日、香川県高松市高松サステナブルヨットハーバーで「第48回シーホッパー級・SR級・MR級全日本選手権」が開催されました。参加はシーホッパーSTDクラス23艇、SRクラス10艇、MRクラス2艇で合計35艇です。（レポート・写真提供／日本シーホッパー協会事務局  弥久保金恵）

10月28日
　天候は朝から北西の風3〜4m晴れ。しかし今日は大潮です。九冨レース委員長から大潮の時は流速3〜4ノット、1分間に40m流されるから気を付けるようにと半分脅されながら出艇。海上に出ると小さなピッチで三角波が立ちマーク付近は川のように流れています。

　第1レースは北西の風3m。体に当たる風は3mより強く感じ、小さな振れとブローが複雑に入ってきます。風向と潮の流れが一緒なのでスタートラインを切るのも苦労している選手が続出しました。

　選手たちははるか風上側から上マークにアプローチしても、マークに吸い寄せられまわり切れず、タックの繰り返しの末にマークタッチ。艇体接触が１マーク付近で繰り広げられる修羅場となりました。

　そんな大混乱の1マークをトップ廻航したのは地元高松フリートの高校生中山裕文です。彼はその後も安定した走りで2位以下を大きく引き離しトップフィニッシュしました。

　第2レースも同じような海面のなか南原健一がトップフィニッシュ。彼も高松出身なので、やはり潮の流れを読む力の差が大きいのでしょうか？

　2位フィニッシュは大会2連覇中の水野 本が意地をみせました。その後風向が安定せず、また天候の急変が予想されたので初日は2レースで終了。

　初日を終えてSTDクラスは1位中山、2位南原、3位は大会2連覇中の水野、山本選手の三保フリート勢が続きました。SRクラスはやはり高松フリートの高藤美樹が1－1位を取り地元勢が活躍しました。

　ウエルカムパーティは、香川県ヨット連盟女性部の皆さんからうどんが出され大好評でした。

10月29日
　天候は昨日と変わらず晴れ。北西の風、風速は1mほどアップし4〜5mです。潮も昨日と変わらず。ただしレース途中で潮止まりのあと流れが180度変わるかもしれないとアドバイスを受け出艇。

　第3、4レースは水野 本が潮の流れにも慣れたのか1-4位と安定した走り。中山は3-19位フィニッシュ。SRクラスは夫婦で参加の水野三喜が1－1位と安定した走り、ついで高藤、松永と続きました。

　そのあとのレースも安定して走りきった水野 本が2位に12点差をつけて大会3連覇を達成。2位は南原健一、3位は浜名湖Fの石塚恒志となりました。

　SRクラスは2日目を1-1-1-2位と実力を発揮した水野三喜が2回目の優勝を決めました。2位は1点差の浜名湖F松永至央、3位は鷲羽F明石光弘。MRクラスは地元中学生の津川翔が優勝しました。水野ご夫妻ダブル優勝おめでとうございます！！

　今回の大会の特長はレジェンドの江野さん、松下さんが20数年振りに参加、地元高松から中学、高校生が9名参加の他、新人のエントリーとシーホッパーの復活を印象付け、来年度の浜名湖開催に弾みをつけたいと思います。

　今回は九冨理事長を始め香川県ヨット連盟の皆さんの海上運営、陸上、パーティ準備と素晴らしい大会でしたまた施設もコンパクトな中に非常に使いやすい印象を受けました。シーホッパーフリークの皆さん、来年の浜名湖で待っているぞー！

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