日本最速軍団が浜名湖に集結。モス浜名湖サマーレガッタ2023
9月9、10日の2日間、静岡県浜松市三ヶ日青年の家を舞台に「モス浜名湖サマーレガッタ2023」が開催された。13艇のモスと1艇のスキータを迎え、南東の風11〜13ノットという絶好のコンディションで熱戦の火ぶたが切って落された。(レポート/後藤浩紀)
第1レースは後藤艇を1上マークでかわした行則艇がリードを守るが、最後のダウンウインドで早めのジャイブをして勝負に出た後藤が逆転。行則との差は1秒もないほどの大接戦だった。3位には鷲山、4位には久しぶりに参戦した阪間が入って健在をアピールする。
風が上がった第2レース、スタートから大きくリードした後藤が最終ダウンウインドでまさかのジャイブ沈。行則が悠々逆転してトップフィニッシュを果たす。2位に後藤。3位には阪間、4位に鷲山と、ここも交互に順位を取り表彰台を争う。
第3レースでは後藤が手堅いレース運びで終始トップを堅持した。2位に行則、そして3位には第1レースでバングが切れてしまった大西艇が入った。Mach2勢の中ではダントツのスピードを誇るだけにトラブルがもったいなかった。4位鷲山、5位阪間となり、それぞれが僅差のまま初日を終えた。
夜は久しぶりに盛大なレセプションが開かれ、やれ自分の方が速かった、あのタックさえ決まっていれば、あの沈ですべてを失ったなどの言い訳を肴に大賑わい。あっという間に一升瓶が空いていく様子に、ようやくコロナ禍が去り普通の日常が戻ってきたんだと実感できた。
明けた2日目は朝から風が吹かず、残念ながら14時をもってタイムアップ。初日の3レースでレガッタは終了した。毎年この時期にレース運営を引き受けていただく中嶋レース委員長を始め静岡県セーリング連盟のみなさまに、協会を代表して心より御礼を申し上げたい。
次戦はいよいよ全日本モスが11月23〜26日に葉山新港で開催予定である。個人的には2020年から3年乗った愛艇を後輩に譲り、新艇で臨む全日本で10度目の制覇を目指したいと意気込んでいる。