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快晴の閖上470全日本選手権初日。岡田/吉岡がトップに立つ

 9月7日、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)ヨットハーバーで開幕した「ピアソンマリン 全日本470級ヨット選手権大会 2023」。大会初日は前日の大雨から一転、さわやかな青空が広がりました。海上は東から南東へ風が振れる軽風コンディションです。また、名取川河口近くの影響か、潮流に似た強い流れがあります。(BHM編集部)

閖上で開催されている全日本470選手権2日目。10ノット前後の風で3レース実施。岡田/吉岡(写真)がトップに立ちました

 レース初日は2グループに分かれて予選シリーズがおこなわれました。本大会では予選シリーズ(最大6レース)と決勝シリーズ(最大6レース)で競われ、昨年まで470全日本で採用されてきたメダルレースは実施されません。

 初日3レースでトップに立ったのは、3-1-1位を取った岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)です。全日本直前の強化合宿の有利海面の傾向をつかんで、風下スタートから左展開の左海面を有効に使ったタクティクスでワールドチャンプの貫禄を見せつけました。

 また、2位には磯崎哲也/関友里恵(ヤマハ発動機)、3位には吉田 愛/吉田雄悟(Q’Sfix/ピアソンマリンジャパン)というパリ五輪を目指すチーム。そして4位には石川和歩/松山大祐(早稲田大)が入りました。学生選手でトップとなる石川/松山は前週におこなわれた蒲郡・全日本インカレ個人戦で準優勝を獲得した学生470リーダーです。

 レース後はハーバー内でウェルカムパーティがおこなわれました。パーティでは地元名物、牛タンのつくねや温麺(うーめん)、おでんなどが振る舞われ、ビンゴ大会でほぼ全員に当たる協賛品争奪戦がおこなわれ、日が暮れるまで楽しみました。

 明日8日(大会2日目)は引き続き予選シリーズが実施されます。

◎2023全日本470選手権 参加82艇 3R終了時
1 岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)2p
2 磯崎哲也/関友里恵(ヤマハ発動機)3p
3 吉田 愛/吉田雄悟(Q’Sfix/ピアソンマリンジャパン)4p
4 石川和歩/松山大祐 (早稲田大) 4p
5 神木 聖/疋田大晟(ヤマハ発動機)5p
6 安永昴生/田中丸 武 (早稲田大)9p
7 小泉凱皇/池田隼太(鳥取県セーリング連盟)9p
8 Nakyung Lee / Jihoon Kim(Incheon City)9p
9 飯田 澪/藤倉 廉(早稲田大)9p
10 川原 雅隆/久保田賢人(日本大)10p

岡田・吉岡を1点差で追う磯崎/関。本大会にはヤマハ製ボートで出場しています。海外大会で使っていたツイゲルマイヤーとの違いを感じるものの軽風までのボートスピードは変わりなし
閖上沖は仙台空港から近いためレース海面の頭上を飛行機が着陸態勢で飛んでいきます
社会人、学生が入り混じるのも470全日本選手権の特長です。大会初日は早稲田大が五輪選手を相手に大健闘しました。
先週までリトアニアで開催された470ジュニア世界選手権に出場していた大石駿水/福田桃奈(同志社大/立教大)。「スロベニアでは強風が課題。きょうはスタートで失敗(BFD)した。明日はきょうの失敗を取り返したい」(大石)
レース後、16時からはウェルカムパーティが催されました
8月オランダ・ハーグの世界選手権でメダルを獲得した2チームへ日本470協会からクリスタルトロフィーが贈られました
ビンゴ大会では選手たちにたくさんの協賛品がプレゼントされました
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