Loading

カナリア諸島に向けてスタート。大西洋横断ミニトランザット

 9月25日、大西洋横断「ミニトランザット」第1レグがスタートしました。延期となったスタートはあらたな気象情報から悪天候を免れる可能性が高まったため、実質24時間の遅れでスタートすることになりました。午後1時38分、4〜7ノットの風のなか号砲とともにスタート。三瓶笙暉古、ロール・ギャレーをはじめとする参加90艇は、サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ(スペイン・カナリア諸島)へ向けて旅立ちました。(BHM編集部)

「(スタート直前の心境は?)ついに来たか、という気持ちです。それほど長く延期されなくて良かったです。いま予想されるコンディションはそれほど風は強くならない。最初の2日間は軽風で、風は東から南、そして西にまわっていくと予想されています。無風地帯にはまらないように走りたい」(三瓶笙暉古)
朝7時すぎのレ・サーブル・ドロンヌ。このなかで半分近くの選手は船で寝ているという状況だそうです(数えたわけではありません)。まだ真っ暗ですが、セーラーたちは出航準備をはじめていました
前日にロリアンで「デフィ・アジムット」を終えた白石康次郎選手が応援に飛んで駆けつけました。「よくがんばってきたね。これから何がおこっても落ち着いて行動しよう。絶対に解決できるから」と言葉をかけていました
ミニトランザットでは携帯電話、スマートフォンの持ち込みは禁止されています。出艇時にはスマートフォンを大会運営に預けなければなりません、選手たちは預けるギリギリまで電話しています。ミニの名物風景です
9時からはじまった出艇は2艇ごとにえい航して出ていきます(出場艇はエンジンを搭載できないため)。90艇いるからどれだけ時間が掛かるだろうと思って見ていましたが、たくさんのRIBが人海戦術でテキパキと船を引っ張っていきました。11時過ぎには全艇が出艇完了です
レ・サーブル・ドロンヌの防波堤から応援する人たち。応援に来ているのは選手の家族は当然ですが、一般の人たちも応援しています。ヴァンデ・グローブのスタート地、レ・サーブル・ドロンヌは町全体で外洋ヨットレースを応援しています
ロール・ギャレー。スタートして10時間が経ち現在トップグループで走っています。レースの様子はトラッキングで位置情報を確認できます(欄外リンク)
ユースアメリカズカップのオーディションをきっかけにセーリングを知り、ついに大西洋横断に出発した三瓶笙暉古。レ・サーブル・ドロンヌには日本から家族が応援にやってきました。
1時38分スタート! これから約10日間のヨットレースが始まります。スタートは安全に後ろから出ていく船もあれば、スタートのタイミング、ギリギリを狙ってくる船もあり
大西洋横断ミニトランザットは全航程4050マイルをたった一人で走る外洋ヨットレースです。第1レグはレ・サーブル・ドロンヌからスペイン・ラ・パルマ島まで1350マイル、第2レグはラ・パルマ島からカリブ海グアドループまで2700マイルを走ります
CATEGORY:  NEWSOFFSHORE