Loading

月光ダイアナが6位入賞。ギリシアJ/24世界選手権2023レポート

 9月12日から16日までの5日間、ギリシア・テッサロニキで「J/24世界選手権2023」が開催され、11カ国35艇が参加しました。日本からは〈GEKKO DIANA〉がエントリー。ヨーロッパ、アメリカ勢が自艇持ち込みであるのに対して、われわれは現地ギリシアのボートをチャーターし、レースに挑みました。(レポート/小島広久 GEKKO DIANA)

ギリシアで開催されたJ/24世界選手権。日本からGEKKO DIANAが出場しました。GEKKO DIANAは油壺を拠点に活動する月光チームです

 テッサロニキはエーゲ海の最北部で、午後からのシーブリーズは陸地の影響を受けながら入ってきます。レガッタ中のコンディションは5日間を通して6〜12ノット、気温は30度ありますが湿度は50パーセント以下でとても爽やかな気候です。

 レース前日はプラクティスレースが行われ、われわれは十分に手ごたえをつかんでレース初日を迎えました。陸上APから14時半頃にスタート。前日同様に左海面を狙って風下側からスタートしますが、リコール艇に巻き込まれて大きく出遅れます。

 そこから這い上がれず20位、続く第2レースも出遅れ途中挽回するもなんとか12位、さらに続く第3レースはグッドスタートと思いきやまさかのUFD、失格となりました。これは後で確認すると5分前直前にスタートラインを変更したことに気付かず、その前にとった見通しをそのまま信じていた事が原因でした。

 コース選択のミスは、前日の成功体験が強すぎて、時間の経過とともにどうやら右海面からのブローもコンスタントに降りてきて、左海面一辺倒でない事に気づくのが遅かったのも一因でした。

 初日を終えて23位、まさにいきなりの崖っぷちです。もう一度たりとも失敗はできません。ここからはレースをシンプルに組み立てる事を意識して、自分たちを信じて1レースずつコツコツとレース展開する事を共有しました。一喜一憂せずにがまん。がまんを重ねてリザルトを積み上げるしかありません。

 2日目は6位と3位で10位にジャンプアップ、その後も5位以内の順位を重ねて3日目は8位、4日目は7位と少しずつ順位を上げていきました。上位艇の動向をよく観察して、真似してみる事を繰り返し、コースもボートスピードも徐々に良くなってきました。

 迎えた最終日はラスト1レース、このレースは勝負を賭けてトップフィニッシュを狙おうと風下側からスタートしました。スタート後徐々に下側艇の影響を受け始めますが、コースはまだスターボードを伸ばしたい。

 そこで普段はやらないダブルタックでレーンを上げて左展開を継続。艇団がばらけ始めるのを待ってポートにタック。数艇ディップして右側のブローをつかみスターボードにタック。このタックが伸びて左海面からのトップグループとミートします。

 絶妙なポイントで艇団を下受けしてポートでアプローチ、ブローが入りトップでマークを回航します。ここからは伸び伸びセーリングで後続を大きく引き離してトップフィニッシュしました。最終レースはわれわれの成長を凝縮したようなレースであったと思います。

トップフィニッシュするGEKKO DIANA。低迷した初日から這い上がって6位入賞を決めました

 上位艇もスコアをまとめていたので最終成績は6位入賞となりました。レガッタは予想外の展開で始まり、崖っぷちの毎日はとてもタフで緊張感のあるレースの連続でしたが、この2日目からの3日間を耐え抜く事ができたおかげで最後に勝負する事ができました。目標としていた3位入賞は叶いませんでしたが、ワールドチャンピオンを目指す資格を手に入れたレガッタではないかと思います。

 おわりに、レース期間中は多くの先輩や仲間たちから励ましのメッセージをいただき、とても多くの方々に支えられている事が身にしみたレガッタでもありました。

 今後もみなさまのご期待を応えられるよう、引き続きチャレンジしていきますので、応援を宜しくお願いします!

1991年に続いてギリシアで2度目の開催となったJ/24世界選手権。今年の優勝はアメリカ、2位イタリア、3位アメリカとなりました
J/24世界選手権2023 成績
J/24世界選手権 歴代チャンピオン
CATEGORY:  INSHOREKEELBOATNEWS