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チーム「KOFI」が優勝! 広島全日本OP級チームレース選手権

 9月16〜18日、広島観音マリーナで「第39回全日本OP級チームレース選手権」が開催され、全国から11チームが参加しました。(文・写真提供/広島県セーリング連盟レース委員会 松尾英樹)

広島で開催された全日本オプティミスト級チームレース選手権。毎年、広島観音マリーナで開催され今年で39回目を迎えました

 本大会には11チーム、44名の選手が全国から集まりました。チームレースは1チーム4名で構成されます。その昔はお祭り的なイベントとして賑わっていましたが、最近は国際大会での人気上昇に伴い日本でも人気が高まっています。

 さらにはルールの勉強やマーク際でのハンドリング向上にもなるため、多くのチームがこのチームレースに注力しています。そしてこのチームレースは、フリートレースでは必要のない「チームメイトのために自らを犠牲にする」という精神がチームワークを高めこのレースの面白さを引き立てます。

 レースは風にも恵まれ予選ラウンド50レースを実施。さらにはゴールドフリートとシルバーフリートの入れ替え戦「下剋上ラウンド」を行い、決勝トーナメントへ進む6チームを決めました。決勝トーナメントは3レースのノックアウト方式(2勝で勝ち抜け)で行われました。

 決勝に残ったのは、ここまで全勝で勝ち上がってきたOPナショナルチームで構成された「KOFI」、それに挑戦するのは「小さな四皇」です。「小さな四皇」はチームレースの経験は浅いものの、抜群のボートスピードを武器にしてレースごとにスキルを上げてきたチームです。

 レース展開は「小さな四皇」がスタートから先行するも「KOFI」のパスバック、マークトラップが鮮やかに決まり、マークごとに「KOFI」が順位を上げ有利な展開となります。形勢逆転すると、そこからはガッチリと相手を抑え込み、悠々とフィニッシュラインを切ります。

 終わってみれば決勝トーナメントも「KOFI」の全勝でレースは終わり、「KOFI」が2023年のチャンピオンとなりました。全77レース、選手、アンパイア、運営スタッフ、広島県セーリング連盟、広島セーリングスクールのみなさま、お疲れさまでした。

オプティミスト級の国際大会ではフリートレースと合わせて国別対抗のチームレースがおこなわれることから、チームレースは身近なレースになっています
チームレースのインシデントはその場で判断されるオンザウォータージャッジでおこなわれます。photo by Y.Morishita
陸上に観覧席があり、その目の前でレースが行われる広島観音マリーナならではの演出です
優勝の「KOFI」チーム。加原弦季、岡田 晴、藤田翔伊、岩波将吾。優勝後には優勝、準優勝チームが陸上観覧席から応援するサポータの前をフォグフォーンを鳴らしながらウイニングランして、みなが選手を祝福しました
準優勝の小さな「四皇」。(左から)後藤晴人、松永虎汰郎、長堀 滉、三浦大輝
アンパイア特別賞は、レース中に艇の中に大きなボラが飛び込んできても挫けずに最後まで完走した「江の島勢」の秋田海斗選手が選ばれました
今年も盛況だった全日本OP級チームレース選手権。次回もお楽しみに
第39回全日本オプティミスト級チームレース選手権 成績
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