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同志社大、内貴/秋田が逆転優勝を飾る!蒲郡スナイプ全日本

 8月27日、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで開催された「第76回全日本スナイプ級ヨット選手権」最終日。朝から風の弱い三河湾でしたが、南西からそよ吹く風を狙って1レースだけおこなわれました。最終レースでは内貴航路朗/秋田一樹(同志社大)がトップフィニッシュを決め、現役大学生が逆転優勝する劇的な幕切れとなりました。(BHM編集部)

強豪セーラーが多数出場するスナイプ全日本で大学生優勝を飾った同志社大の内貴航路朗/秋田一樹

 高木克也/渡辺桃香の4点リードで迎えた最終日。最終スタート時刻が迫り1レース勝負となった第7レースはドラマティックな展開となりました。内貴/秋田が逆転するためには、高木艇の前に入り、かつ3艇を間に入れる必要があります。

 逆転のドラマは最終ダウンウインドレグでおこりました。1上2位回航からトップに出た内貴/秋田は早々と独走体勢に入ります。高木/渡辺は1上6位から追い上げて2上を4位回航。この時点で高木/渡辺の優勝が見えてきましたが。。。

 左海面を伸ばす高木/渡辺に対して、海面中央に入った後続艇が伸び出します。また、高木/渡辺は、服部/畠山、渡邊/齋藤に挟まれる形になりボートスピードで遅れをとってしまいました。

 内貴/秋田は2位に差を広げてトップフィニッシュ。高木/渡辺は順位を落として13位フィニッシュ。内貴/秋田は後続艇の順位を確認すると優勝を確信し、大きなガッツポーズで喜びを表現しました。

「正直、いまは実感がないぐらいびっくりしています。スタートは(高木艇と)離れないように意識しましたが、あとは自分たちの走りを信じました。ボートスピードに悩んでいましたが、この大会前に改善でき余裕のある展開ができました。この勢いをインカレにつなげていきたい」(内貴航路朗・4年)

「今年は内貴さんと一緒に乗れる最後の年ということで緊張していました。結果として優勝を飾ることができてとてもうれしいです。来週の個人戦も同じペアで出場します」(秋田一樹・3年)

 また、13位でフィニッシュした高木/渡辺は2位。3位には最終レースで6位に入り、古賀 理/古賀 陽をわずか1点差で抜いた笹井正和/伊藤和央が入賞しました。

 酷暑の軽風シリーズで劇的な幕切れとなった第76回スナイプ全日本。経験豊富な実力選手が初日から順位を落とすなか、シリーズを通して安定して成績を残した内貴航路朗/秋田一樹の走りが際立つ大会となりました。現役大学生優勝は、2017年以来6年ぶりの快挙です。

最終日のスタートリミットは13時。最終レースは13時にスタートしました。(本大会で多くみられた)ゼネリコになったらレースが終了していただけに「幸運」の最終レースとなりました
学生優勝を飾った内貴航路朗/秋田一樹。勝因は「直前に改善されたボートスピードの向上、それと今年取り組んできたスタートの成功率があがったことです」と内貴
惜しくも2位となった高木克也/渡辺桃香。「最終レースはわたしたちチームの風(軽風)でした。悔しいですが相手の走りが見事でした。完敗です」(高木)
閉会セレモニー後、仲間に胴上げされる内貴航路朗。同志社大のスナイプリーダーをつとめています
同志社大ヨット部現役+スナイプ全日本に出場したOBOG一同。同大学出身セーラーの活躍は例年通り。今年は現役学生の活躍が際立ちました。来週開催される全日本学生ヨット選手権個人戦も注目です
蒲郡で開催されたスナイプ全日本。毎日暑く、風の弱いコンディションでしたが、運営、選手の努力あって7レースを実施できました。開催地は正式決定していませんが、来年の全日本選手権もスナイプらしいアットホームでありながらシビアなヨットレースが見られることでしょう。楽しみです
第76回全日本スナイプ級ヨット選手権 最終成績
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