夏が戻ってきた三河湾蒲郡。全日本スナイプ選手権2日目レポート
8月25日、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで開催されている「第76回全日本スナイプ級ヨット選手権」2日目。前日に襲った警報レベルの大雨が去り三河湾に夏が戻ってきました。午前中は東だった風は南へまわり、最高10ノットの軽風で3レースおこなわれました。(BHM編集部)
大雨、雷雲によりノーレースとなった初日と打って変わり、蒲郡に夏が戻ってきました。風速こそ6から10ノットで安定していますが、大きな風の振れが入るむずかしい海面です。
ベテラン勢がスコアを崩す中、軽風戦となった江の島オリンピックウィーク(6月・関東スナイプ選手権)で6レース中5レースで1位を取って優勝した高木克也/渡辺桃香が首位にたちました。
「自分と反対海面にシフトが入るとどうしようもない。安定させるのがむずかしいレース海面でした」と至って謙虚な高木選手ですが、その内面には得意とする軽風では負けられない、という自信が感じられます。
2位には早稲田大OBOGコンビの鈴木義弘/上園田明真海。アジア大会(9月中国)でILCA7日本代表の鈴木は、レース感覚を養う意味もあり出場しています。
3位には同志社大ヨット部のスナイプリーダー艇でもある内貴航路朗/秋田一樹が、社会人セーラーに食らいついてきました。同志社大(現役)はトップ10に4艇が入る快進撃を見せています。
これまでの優勝経験のあるベテラン選手がUFDや混戦に紛れて順位を落としている大会初日。本大会では全9レース予定され、6レース以上で最も得点の悪い1レースがカットされます。全日本スナイプ選手権は27日(日)まで開催されます。