総勢110名が参加!広島開催、全日本チームレース選手権レポート
8月19、20日、広島観音マリーナで「第22回全日本チームレース選手権2023」が開催されました。大会は地元広島の社会人チーム、大学生に加え、県外からも多くの参加があり合計12チーム、110名が参加しました。(文/広島県セーリング連盟 松尾英樹、写真提供/九州大学ヨット部OB 長尾創真)
12チームは過去最大の参加です。最大勢力は九州大学ヨット部のOBメンバーで、約30名が4チームに分かれて参加しました。
その他にも金沢大学ヨット部OB、京都大学ヨット部OBなど同じ釜の飯を食った戦友たちが参加。チームレースというイベントのもとに各地から集まって来るのもこのレースの良さではないでしょうか。
レースはスナイプを使い、3艇対3艇で戦います。チームレース専用のコース設定となっており、マークごとに相手のチームとの駆け引きがあります。全力で速く走ることも大事ですが、ボートハンドリングとチームの戦略、チームワークが要求されます。ルールの理解度も大切です。
予選1ラウンドでは2グループの総当たり戦を行います。その後ゴールド、シルバーに分け、さらに総当たり戦を行います。その結果、上位4チームのトーナメントが行われました。
準決勝では〈帆友会FunSailing〉と〈松風〉の九州大学のOBチーム同士の対決と、地元〈広島大学〉と〈DBYC〉(京大ヨット部OB)の対決となりました。
決勝は、ここまで僅か1敗と圧倒的な成績で勝ち上がってきた〈帆友会FunSailing〉と、レースごとに精度を上げてきた〈DBYC〉(京大ヨット部OB)との対決になりました。
〈帆友会FunSailing〉はスタートから積極的なプレッシャーを掛け、常に有利にレースを展開。先行した艇が必ずレースを支配し後続艇をコントロールします。そこからは〈帆友会FunSailing〉の独壇場となり、終わってみれば圧勝でした。
風に恵まれ2日間で53レースを実施しました。2024年の夏も、ここ広島で全日本チームを開催します。ぜひともご参加ください。また9月16~18日、同じく広島で全日本OPチームが開催されます。
チームレースは、セールも艇も大会側が準備し、比較的安価な参加費でエントリーできるので、6名集まれば気軽に出場できます。
選手への負担が少なく、スキルアップにもつながるので学連でもチームレースの採用を提案します。来年のチームレース全日本選手権にもご期待ください。
- 2023年全日本チームレース選手権https://sites.google.com/view/2023alljapanteamrace/home