初めてのペア、初めてのクルー、初めてのテーザーレースに挑戦!
6月4日、稲毛で開催された「テーザーアーリーサマーレガッタ」。テーザー公式戦にはじめて出場した女子チーム、沖村奈南/大原知子(葉山)から届いたレポートを紹介します。はじめてのレース遠征ってドキドキしますよね。ヨットレースの魅力のひとつは遠征にあります。そんなたのしい雰囲気が伝わってくるレポートです。(BHM編集部)
『レンタカーにカートップして初レースに出発!』
テーザーアーリーサマーレガッタ(JTA公式第2戦)でテーザーレースに初参戦した、葉山フリート(SSC)の大原知子と申します。(レポート/クルー:大原 知子)
スプリングレガッタ(JTA公式第1戦)の運営を手伝い、選手のみなさんを見ていると、自分もレースに参加したくなりました。テーザーの経験も浅く、車を持っていないので、遠征はハードルが高いと思っていました。
けれども、葉山で開催されるレースは今年はもうありません。葉山から近い稲毛でトライしてみようと、レンタカーを利用して遠征しました。
まずは、キャリアのつけられる車種を確認しレンタカーを予約。車種に適合したキャリアを手配し積込に備えます。キャリアもバーもハンドキャリーで運ぶには重く、積込の1週間前に積込場所に運びました。
次に、女性2名ではカートップができないため、積込のサポートをしてもらい、台風通過後に積み込みを行いました。レールにキャリアがぴったり装着できたことに安心したのも束の間。バーの可動域が足りず、キャリアに取り付けられなかったのです。
仲間の知恵と力を借り、ドリル、金属用ノコギリ、ヤスリなどを駆使し、数時間かけてなんとかバーを装着。ようやく船を積んで、なんとか稲毛へ出発しました。
初めてのペア、初めてのクルー、初めてのテーザーレースです。風に恵まれフルハイクアウトのコンディションで2レースを帆走し、海でも陸でも学ぶことばかり。全ての経験が楽しく、1レース目で無事にフィニッシュできたときは、とても嬉しかったです。
初めてのテーザーレースで緊張していましたが、出会う方々に暖かく迎えられ、優しく声をかけていただきました。風が強くなり、無事に帰着できるか不安があったため3レース目の途中でリタイアしました。
今回の遠征で学んだことを活かして練習し、またみなさんとレースでお会いすることを楽しみにしています。大会運営の皆様、選手の皆様、遠征や練習をサポートしてくれたSSCのメンバー、家族に感謝いたします。本当にありがとうございました。
『悔しい思いもしたけど楽しかったアーリーサマー』
葉山フリートの沖村奈南です。大学ではヨット部で約4年間、スナイプに乗ってました。大学のヨット部引退時はヨットにこりて、その後しばらく乗っていなかったのですが、入社時に会社にヨット部があることが判明、なぜかまたヨットに乗りたくなり即入部を決意しテーザーの世界に入ることとなりました。(レポート/スキッパー:沖村 奈南)
今年の春、テーザーとしては初の大会となるスプリングレガッタに出場したところうまく走れず、このままでは終われない! と大会にまた出たくなりました。
元々遠征をするつもりは全くなかったのですが、稲毛なら葉山から近いし遠征いけるかも? と思い立ち、なんとか本大会参加にこぎつけることができました。
そんなこんなで私にとって2戦目となったアーリーサマーレガッタ。台風が来るということでやきもきしていましたが、楽しく参加することができました。レース運営の皆様、遠征に先立ちご協力頂いた皆様、ご尽力頂き誠にありがとうございました。
1レース目は秒数のカウント間違いのためにぶっちぎりでリコールしてしまい(周囲におられた方、被せてしまい本当に申し訳ありません…)、リコール解消に戻ったため完全に後れを取ってスタートとなりました。
アップウインドレグ、ダウンウインドレグともに波の対処を意識してなんとか順位を上げることができました(写真は、なんとか艇団に追いつけてよかった~とちょっと安心した時の様子です)。
2レース目は今度こそビシっと決めるぞ! と意気込んでのスタートでした。私の中ではリコールせずに綺麗にスタートしたつもりで、実際にもどうやらリコールしていなかったのですが、周りからの圧(?)とX旗掲揚で自信を喪失。
スタートラインに一旦戻ってしまったため、2レース目も皆さんのスタンを遠くから追いかける形でのレース開始となってしまいました。1レース目と同様に走ろうと意識したのですが、波風ともに強くなっていたため、走らせ方にかなり苦戦しました。
3レース目となり、今度こそは・・・! と思っていたのですが、私達には手に負えない強風になったこと。艇トラブルがあったことかリタイアし帰着となりました。
スプリングレガッタに引き続き悔しい思いをすることの多いレースでしたが、コンディションにも恵まれ、得ることも多かったと思います。
まだまだ不慣れなテーザーを乗りこなせるように、経験を積みながら頑張っていきます。そして、何よりも、今度はちゃんとスタートが切れるように、まわりにご迷惑がかからないようになりたいと思います。
- 伊藤/村岸優勝!稲毛名物カレーも復活、テーザーアーリーサマーhttps://bulkhead.jp/2023/06/97943/
- 日本テーザー協会http://tasarjapan.org/