世界最大規模106艇が参加!2023関東470選手権予選レース
5月27日、28日の2日間、「2023関東470選手権予選レース兼 2023年度関東実業団ヨット選手権(470級)」が開催されました。(レポート/関東470協会)
風に恵まれ2日間で6レースおこなわれ、関東470選手権予選レース優勝は、岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本 / ベネッセセーリングチーム)、2位吉田 愛/吉田雄悟(Q’Sfix / ピアソンマリンジャパン)、3位中山由菜/疋田大晟(フリー / YAMAHA)となりました。また、2023年度関東実業団ヨット選手権(470級)は、岡田奎樹/吉岡美帆がダブル優勝を飾りました。
今年の参加艇数は106艇と昨年度よりも大幅に増え、久しぶりの4デビジョン 2フリートの開催となりました。また、コロナ規制解除により医学部選手の参加も増え、同好会チームも復活しました。
関東水域以外からも関西学院大学、京都大学、東北学院大学、名古屋大学、鳥取県セーリングのエントリーがありました。また、最年長チームの村橋 俊之/ 古山 栄一は2人共60歳を越えて参加。関東実業団の参加艇は7チームと例年よりも多く参加するなど大会を盛り上げました。
初日
朝は北東の風が吹いてましたが、定刻に近づくに連れて南風になり風向190度、0.5マイルでコース設定を行い、定刻の11:00にスタートしました。
風が左右に風が振れる中、ブローが降りてくるのを待つのではなく自らブローを掴むように展開をしていった艇団が上位に入りました。
2レース目は風向200度、コース0.6マイルでスタート。やはりこのレースも右海面の奥に展開していった艇団が上位に入ってきました。
3レース目は風速と波も上がりO旗が掲揚されてスタートしました。前のレースと違い左に振れる風が強く入って来て、同じように展開をしていた艇は苦労したのではないでしょうか。
初日は軽風レースだったこともあり、スタートのポジョン取りで苦戦している選手が多く見られましたが、スタートで飛び出せるかがポイントに感じました。
2日目
朝から昨日よりも南風が安定して吹いており、風向190度、0.5マイルでコース設定を行い、ゼネリコ後スタートしました。ゼネリコは、最初から待つ位置が高い上に、艇を止められない選手が見受けられ、それに釣られて全体的にラインが高くなったのが理由です。
続いて185度、0.7マイルで5レース目、6レース目は195度、0.7マイルで順調にレースが実施されましたが、14~15ノットで安定していた風から18ノットの風が入ってきて波も悪くなってきたため、選手は波に合わせて走らせることが難しいと感じた選手が多かったのではないでしょうか?
今大会は予選大会と言うこともあり、トップセーラーからレースデビューしたばかりの艇までレベルの差が大きい大会となりました。
特にレースコミッティから見て気になったことは、マークと自艇の位置を理解せず、かなりのオーバーセールで1マークへのアプローチをしてしまうこと。また、回航後も次のマークをしっかり確認しないため、周りに合わせて上りすぎて、無駄な距離を走っている選手が多く見受けられました。
軽風でも強めの風でも、振れの周期とレイラインを意識し、エンドに広がらないような戦略を立てることが必要です。
次回の大会は7月1日、2日の関東470選手権です。本大会の上位40チームは関東470選手権の参加資格が与えられます(但し、2022年の全日本470選手権に出場したスキッパー、関東学生ヨット連盟で関東470選手権に推薦されたスキッパーを除いて上位40チームを選出します)。詳細は、後日弊協会サイトで発表致します。
他にも470級のレースは、6月23日~25日(日)に江の島オリンピックウィーク、7月29日、30日(日)と8月19日、20日(日)にフリートレースが予定されてます。ふるってご参加ください。
- 関東470協会https://www.enoshima470.org/