スウェーデン優勝、日本8位!470ヨーロッパ選手権最終日
5月20日、イタリア・サンレモで開催された「470ヨーロッパ選手権」最終日はトップ10による決勝メダルレースがおこなわれました。10位でメダルレースへ進出した岡田奎樹/吉岡美帆は2位でフィニッシュ。総合成績を8位へあげて大会を終えました。(BHM編集部)
最終日のサンレモは雨。海上は10ノット前後の風が吹いています。予定通りスタートしたメダルレースは、スウェーデン、ドイツ、フランス3(FRA3)の金メダル争いに注目が集まりました。
序盤、スウェーデンがドイツをカバーして後方での攻防が続くなかフランス3が飛び出します。このままフランス3がトップでフィニッシュすれば逆転金メダルという状況でドラマがおこりました。
最終風下マークを回航したフランス3に、2位で回航したフランス1がプロテスト(18条、もしくは10条と思われます)。最終レグを走り始めたところでジュリーからホイッスル。フランス3はペナルティ施行のためスピンをおろしてターン。その間に4位へ順位を落とす結果に。
フィニッシュまで残り100メートルで金メダルを逃す、という劇的な結果となりました。また、フランスの金メダルを阻んだのがフランスだったことも印象的です。
スウェーデンはドイツをおさえてフィニッシュ。しかし、フィニッシュボートに順位が掲示されるまで優勝が分からないという状況です。
順位が掲示されるとスウェーデンから大歓声がおこりました。今年のヨーロッパ選手権は、金スウェーデン、銀ドイツ/GER11、銅フランス/FRA3という結果になりました。
近々のスウェーデンの成績は、昨年の世界選手権(13位)、今春のプリンセスソフィア杯(14位)、フランス・オリンピックウィーク(6位)。スウェーデンはパリ五輪のメダル獲得へ一歩前進しました。
世界の470の動きは、6月フランス・マルセイユのトレーニングレース、7月パリ五輪テストイベント(マルセイユ)、8月オランダ・ハーグ世界選手権(パリ五輪出場国枠大会)へと続きます。日本の活躍に期待しましょう!
◎サンレモ 470ヨーロッパ選手権2023 最終成績
1 SWE Anton DAHLBERG / Lovisa KARLSSON 50p
2 GER Simon DIESCH / Anna MARKFORT 51p
3 FRA Hippolyte MACHETTI / Aloïse RETORNAZ 53p
4 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 58p
5 ESP Jordi XAMMAR HERNANDEZ / Nora BRUGMAN CABOT 62p
6 AUT Lara VADLAU / Lukas MAEHR 66p
7 ITA Giacomo FERRARI / Bianca CARUSO 90p
8 岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本・ベネッセホールディングス)100p
9 ESP Silvia MAS DEPARES / Nicolás RODRÍGUEZ GARCÍA-PAZ 124p
10 ISR Nitai HASSON / Noa LASRY 124p
21 高山大智/盛田冬華(ヤマハ発動機株式会社) 149p
24 吉田 愛/吉田雄悟(Q’sfix・ピアソンマリンジャパン) 163p
25 磯崎哲也/関友里恵(ヤマハ発動機株式会社) 164p
- SANREMO 470 EUROPEANS 2023 https://2023europeans.470.org/