風に翻弄されたけど楽しい2日間!モススプリングレガッタ2023
4月22、23日、三重県セーリング連盟様のご協力のもと「モス級スプリングレガッタ2023」が開催された。全国から13人のモス乗りが津ヨットハーバーに集まり、2日目の軽風のみ2レース実施した。(レポート/蔵田真司)
レース委員長は川戸仁氏(初日)、藤野隼氏(2日目)。また、沖田氏、杉谷氏、ハーバーマスターの佐藤氏、津ハーバーのモス乗り大成氏のご協力により開催することができた。本当にありがとうございました。
22日大会初日は30ノット近い強風のため待機の後、出艇せずノーレースに。陸上では、もうすぐ80歳になられる古谷製作所の古谷先生によるカーボン積層教室が開催され、皆興味津々に積層や接着の様子を見学していた。
その他、各自チューニングする人や、整備、情報交換などで1日が終わる。翌日はスタートを予定より1時間早めることとなった。その夜には近所の焼鳥屋でレセプションも開催されて、みな大いに賑わっていた。
23日大会2日目最終日、昨日までの北西の強風もおさまり定刻通りレース開始。フォイリングできるギリギリの風の中、スタートからフォイリングをキープできるかどうかが順位にダイレクトに反映される展開。
スタートからフリートを抜きん出た鷲山選手が逃げ切るかと思われたがやはり行則選手速い。後続艇は、アビームを走りマークとは離れる方向に向かってフォイリングさせるのか、マークを意識してフォイリングをあきらめて走るのかの判断が順位に反映される、決断の連続だった。
第1レース終わったところで風速もさらに落ちてきたので一旦ハーバーバック。風向が朝の北風から東風にまわり風速上昇の期待と共にAP降下。同時に全艇再出艇するもフォイリングコンディションまでもう暫く待機することになった。
1時間ほどの海上待機の後、ポツリポツリとフォイルする艇が出てきたところで第2レースがスタート。しかし、すぐにまた風が落ちていきほとんどの船が飛べなくなる。
その中1人浮きっぱなしの白いビーカー(行則選手)がトップを走る。フォイルを諦められない艇はマークとは関係ない明後日の方向へ走り、順位を優先させる艇は地を這う様な直向きなレースをする。
今年は風に翻弄されたスプリングレガッタであったが、それでも底抜けに笑いながらモスを楽しむ仲間たちが集まっていた。次回の国内レースは9月9、 10日に浜名湖で開催される。