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パルマ湾の長い1日、予選終わらず。プリンセスソフィア杯2日目

 4月4日、スペイン・マヨルカ島「第52回プリンセスソフィア杯」2日目は長い長い1日になりました。朝の風待ち後、沖からの風で出艇しますが、空には大きな雨雲が。雨とともに通り過ぎると初夏のような日差し。しかし、再び雨雲が、、、と天気がめまぐるしく変わりレースがなかなか進みません。(BHM編集部)

大会2日目も不安定な風に翻弄されました。雨を伴う小さい前線がいくつか通過したことで風が強くなり日本チームを苦しめました

 レース委員会は辛抱強く待ってレースを続行。途中、ストームの通過のためハーバーに戻る場面もありましたが、風が180度かわり最終的には陸風でレースがおこなわれました。マヨルカ島は夜8時30分まで明るいので、午後の遅い時間からでもレースが可能です。こうした環境は、わたしたち日本人にはうらやましい限りです。

 大会2日目の成績は次のとおりです。日本選手は変化する風に追いつけない場面もあり、地力が試される1日になりました。大会初日にレースできなかった470級は、2レースを終えて岡田奎樹/吉岡美帆が12位につけています。全種目で進行が遅れているため大会3日目も予選がおこなわれます。

※日本選手にとって本大会は7月のマルセイユ・パリ五輪テストイベント、8月オランダ世界選手権(五輪出場国クオリファイ)の選考になっています。ただし、本大会期間中に発表があり、世界選手権の日本へ割り当てられる枠(選手数)が一部の種目で増える可能性があるとのこと。世界選手権に関しては大会が終わってからも変更される可能性があるために言及は避けたいと思います。

本大会で驚くべきは日本以外のアジア勢の動きです。今年は秋にアジア大会があり、韓国ではこのプリンセスソフィア杯が選考のひとつとなり活発になっています。さらに驚くべきは中国のパワーで、49erに4艇、FXに3艇、470に6艇、ナクラ7艇、カイト男子6艇、カイト女子5艇、ILCA7に4艇、ILCA6に4艇、iQFOiL男子7艇、iQFOiL女子6艇が出場しています。数も実力も日本は中国を追いかける立場にあります
HOPE育成プログラム(アドバンス)でトレーニングする嶋倉照晃/遠藤海七希
昨年からスポンサーがついて活動に専念できるようになった高橋レオ/森嶋ティモシー。大会2日目は艇のトラブルがありました
昨年は江の島と冬季は沖縄座間味でトレーニングを積んだ古谷信玄/高柳 彬
ナクラ17の飯束潮吹/梶本和歌子。梶本は正規クルーではなく、西田カピーリア桜良がリハビリ中のため代理で出場しています
大会2日目のパルマ湾には、いくつもの分厚い雨雲があらわれては消え、そのたびにレースは中断されました
第52回プリンセスソフィア杯 2日目 ハイライト映像

◎第52回プリンセスソフィア杯成績
470 参加72艇 2R終了時
12 岡田奎樹/吉岡美帆
18 高山大智/盛田冬華
23 磯崎哲也/関友里恵
27 吉田愛/木村直矢
70 池田海人/毛利咲絵

49er 参加99艇 2R終了時
65 嶋倉照晃/遠藤海七希
80 古谷信玄/高柳 彬
85 高橋レオ/森嶋ティモシー

49erFX 参加60艇 2R終了時
37 山崎アンナ/高野芹奈
44 田中美紗樹/永松瀬羅
47 松苗幸希/齊藤由莉

フォーミュラカイト男子 参加115艇 3R終了時
93 岩城拓海
102 三好竜寧
104 唐門 紘

フォーミュラーカイト女子 参加53艇
日本からの出場なし

ILCA6 参加110艇 2R終了時
74 冨部柚三子

ILCA7 参加185艇 2R終了時
51 鈴木義弘
119 瀬川和正

iQFOiL男子 参加136艇 1レース終了時
37 富澤 慎
67 池田健星
67 倉持大也
123 武田岳志
126 穴見知典

iQFOiL女子 参加98艇 4R終了時
34 新嶋莉奈
64 小嶺恵美
70 須長由季
78 渡辺純菜
86 山辺美希

ナクラ17 参加52艇 2R終了時
45 飯束潮吹/梶本和歌子
48 渡部雄貴/植田 実

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