軽風シリーズか? 風に翻弄されたプリンセスソフィア杯初日
4月3日、スペイン・マヨルカ島で「第52回プリンセスソフィア杯」がはじまりました。五輪種目のメイン会場は3カ所あり、470、49ee、ナクラ17のアレナル・ヨットクラブ、iQFOiL、ILCAのサン・アントニオ・ヨットクラブ、そしてビーチエントリーするカイトのエリアに分かれています。(BHM編集部)
大会が開催されるパルマ湾を相模湾に例えるとわかりやすいかもしれません。江の島会場、葉山会場、そして七里ヶ浜あたりの3カ所に種目が分散されていて、沖には約8海面のレースエリアが用意されています。日本でいえば、江の島オリンピックウィークとよく似ていて、規模をさらに大きくした大会といえばイメージしやすいでしょうか。
また、おもしろいのがプリンセスソフィア杯には、キールボート種目もあり、前週にJ/70、J/80、6メーター級、ドラゴン級、ORCクラスのレガッタがおこなわれました。以前はオプティミスト級やスナイプ級も種目にあったこともあり、ディンギー+キールボートのヨットレースイベントとして成立しています(こうした他種目の合同開催は日本でも開催できそうです)。
さて、プリンセスソフィア杯初日は不安定な風ではじまりました。強い日差しが降り注ぐパルマ・デ・マヨルカは初夏の気候で歩いているだけで薄っすらと汗をかくほど。しかし、風がありません。
レースがおこなわれる全種目が陸上待機となり、風を待って午後から出艇。しかし、今度は雨雲があらわれて風向が安定しません。470はスタートするも途中で風が変わってしまいノーレースに。他の種目でも雨が降ったことで風向が安定せず、iQFOiL男子だけが1レース完了。物足りない1日となりました。
大会2日目からは、フォーミュラカイト、49er、FX、ナクラ17が加わり、全10種目が同時に開始されます。天気予報を見ると大会2日目も不安定なコンディションになりそうです。レースの様子はトラッキングで御覧ください。
◎第52回プリンセスソフィア杯成績
iQFOiL男子 参加136艇 1レース終了時
37 富澤 慎
67 池田健星
67 倉持大也
123 武田岳志
126 穴見知典
- 52 Trofeo Princesa Sofía Mallorca(公式)https://www.trofeoprincesasofia.org/
- トラッキングhttps://wcs2023-round1.sapsailing.com/gwt/Home.html#/event/:eventId=abfb439d-a375-4da1-be6d-bfcffa0e9f7d