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無風から強風へ。琵琶湖「第39回同志社ウィーク」初日レポート

 3月18日、琵琶湖・滋賀県大津市柳が崎ヨットハーバーで「第39回同志社ウィーク」が開幕しました。毎年、3月後半に開催される本大会は、同志社大学ヨット部が主催する琵琶湖最大規模のヨットレースです。(BHM編集部)

琵琶湖の名物ヨットレースでもある第39回同志社ウィーク。北は東北学院、西は広島大が出場しています。大会初日は微風から強風までの風で2レースおこなわれました

 この大会を現場で運営しているのは、部を引退したばかりの同志社大ヨット部4年生です。卒業生たちが後輩セーラーのスキルアップ、経験のためにヨットレースを企画するのが、この同志社ウィークなのです。

 今年は470級66艇、スナイプ級68艇が集まりました。学生だけでなく、五輪選手や全日本チャンピオンなど社会人セーラーが多く参加するのもこの大会の特長です。

 今回は招待選手として松永鉄也選手(2022年スナイプ全日本優勝、北京五輪日本代表)と吉田 愛選手(北京、ロンドン、リオ、東京五輪470代表)が招かれ、オンライン講習会が企画されました。

 さて、大会初日の朝は残念ながら雨です。開会式の後、陸上待機となりました。10時過ぎに出艇しましたが、雨は上がったものの今度は風がありません。その後、湖上で4時間近く風待ちすることに。風の吹き出しもわからないほどの無風が続き、よもやノーレースの雰囲気が漂いはじめますが、、、

 しかし、ここからが琵琶湖らしい展開です。風向きが北東になると一気に風が吹き出して午後3時から第1レース開始。引き続きおこなわれた第2レースでは比叡山方面からの吹き下ろしブローが、20ノット近くまで上がる強風コンディションにさまがわりました。さきほどの無風がうそのようです。

 沈艇も多くみられるハードコンディションになりましたが、これは当然のことかもしれません。この大会に出場する多くの選手は、同志社ウィークが2023年度の初レースです。さらに、ヨット部の多くは昨年で代交代したばかりで、新チームとして冬の練習を終えて、はじめて出場する大会でもあるからです。

 同志社ウィーク初日は2レースおこなわれ、470級は吉田 愛/木村直矢(Q’sfix/ピアソンマリンジャパン)、スナイプ級は西居基晴/江見亜香里(松喜屋/同志社大)が首位に立ちました。

「今年の同志社ウィークは4年生8人が各運営艇に乗ってレース運営しています。きょうは予報の風とはまったく違っていて、風が入りだしてレースをはじめようとしても風軸が定まらず、コース設定がむずかしい1日になりました。風待ちも多かったけれど2レースできてよかった。明日の風に期待したい」(石谷 翔レース委員長)

 第39回同志社ウィークは19日まで開催されます。

大会初日の琵琶湖はつめたい雨。雨があがりそうな午前10時過ぎに出艇しましたが、晴れ間が見えた頃には風がなくなってしまいました。そこから長時間の海上待機に
全日本インカレさながら68艇が出場するスナイプ級。参加選手の多くは今年はじめてのヨットレースとなります
第2レースが始まると北西方向から吹く強いブローが選手を襲いました
沈艇も多く見られました
470首位の吉田 愛/木村直矢。前週に江の島で開催された関東470フリートレースでは優勝を決めました
琵琶湖のスナイプ乗りを代表するベテラン西居基晴と現役同志社大ヨット部の江見亜香里が暫定首位です
2023同志社ウィーク スナイプ級 初日暫定成績
2023同志社ウィーク 470級 初日暫定成績
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