1月15日、世界一周ヨットレース「オーシャンレース」がスタートしました。この大会は1973年に始まるフルクルーによる世界一周レースで、かつてはウィットブレッド社、ボルボ社の支援を得て開催されてきた、50年続く世界的なオフショアレースです。（BHM編集部）

　前大会（2017〜18年）では中国の〈東風〉が最終レグで大逆転する劇的なドラマを見せたオーシャンレースは、名称変更だけでなく、この2023年大会を機に大きく変更されることになりました。

　これまで単一クラスで競われてきましたが、本大会から２クラス（IMOCAとVO65）でおこなわれます。オーシャンレース主催者は次回からIMOCAへの艇種変更を考えていて４年周期で開催し、ヴァンデ・グローブと深く関係していくことが発表されています。

　出場するのはVO65が６艇、IMOCAが5艇です。IMOCAは昨秋のルート・デュ・ラムで進水した最新艇も含まれていて、準備期間が短いことから不安視されていましたが、スタート当日には５艇が揃い12〜14ノットの最高のコンディションでスタートしました。

　コースはIMOCAは東回り世界一周、VO65は今回新設されたVO65スプリングカップのコース（第1、6、7レグ）を走ります。第1レグのコースはスペイン・アリカンテから大西洋の島カーボベルデまで1900マイルで、約一週間のショートコースになります。

　本大会のコースのポイントは第3レグで、南アフリカからブラジルまで1万2750マイルを走ります。この長距離コースはこれまでになかったもので、世界一周の3/4を一気に走り抜けることになります（得点2倍）。

◎IMOCA 出場艇
Biotherm Racing (FRA)
Team Holcim – PRB (SUI)
11th Hour Racing Team (USA)
Team Malizia (GER)
GUYOT environnement – Team Europe (FRA/GER)

◎VO65（The Ocean Race VO65 Sprint Cup）出場艇
WindWhisper Racing Team (POL)
Team JAJO (NED)
Ambersail 2 (LUI)
Mirpuri Foundation Racing Team (POR)
Austrian Ocean Racing powered by Team Genova (AUT/ITA)
Viva México (MEX)

◎オーシャンレース2023スケジュール
第1レグ 1月15日スタート
アリカンテ・スペイン〜カーボベルデ 到着1月22日
第2レグ 1月25日スタート
カーボベルデ〜南アフリカ・ケープタウン 到着2月9日
第3レグ 2月26日 or 27日 スタート
南アフリカ・ケープタウン〜ブラジル・イタジャイ 到着4月1日
第4レグ 5月10日 スタート
ブラジル・イタジャイ〜米国ニューポート 到着5月10日
第5レグ 5月21日 スタート
米国ニューポート〜デンマーク・オーフス 到着5月30日
第6レグ 6月8日 スタート
デンマーク・オーフス〜ドイツ・キール〜オランダ・ハーグ 到着6月11日
第7レグ 6月8日 スタート
オランダ・ハーグ 〜イタリア・ジェノバ 到着6月25日
最終インポートレース 7月1日

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