大荒れとなった名護カップ最終日。行則啓太が優勝杯を勝ち取る!
12月18日、沖縄名護で開催された「第1回国際モス級ヨットレース名護大会」(名護カップ)。前日までの雨が上がったものの、引き続き強い風が吹いている名護湾。大会最終日はスタート時刻を1時間早めておこなわれました。(BHM編集部)
空に流れる雲は早く、雲の流れと連動して強烈なガストが入る非常に不安定なコンディションです。また、沖に出るにつれて波が悪くなることもあり、変形コースで岸寄りに設定。リーチング・スタート〜下上レグ2周〜リーチング・フィニッシュでおこなわれることになりました。
しかし、このコンディションに選手たちはうまく走るができません。東京五輪49er級代表の小泉維吹は「こんな風の強弱が激しく、波のある海面で走らせたのは初めて」と言うほどハードな内容となりました。
前日トップの後後浩紀はトップで走っていた1レース目の途中でガントリー(スターンにあるラダーを取り付ける補強部分)の故障によりリタイアする結果に。
このレースで行則啓太が逆転、さらにつぎのレースでもトップフィニッシュを決めて、映えある第1回名護カップ優勝を飾りました。
「カップを手にすることができてうれしいです。むずかしい風でむずかしい波でした。でも、葉山で高い波、振れのある北風で練習していたので、その成果もあったと思います。(新モスクラス協会会長として)今後、モスが盛り上がっていくために、まずは若い選手に入ってきてもらいたい。そして日本のレベルをもっともっとあげていきたいです。名護の海は最高の舞台。ぜひ次回も開催したいです」(行則啓太)
“沖縄の海でモスのレースを開催したい”というシンプルなアイデアから生まれた名護カップは、地元の大きな応援に支えられて無事に終えることができました。第1回大会は残念ながら天候に恵まれませんでしたが、それは次回のおたのしみ。来年以降の開催を楽しみにしたいと思います。