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南里研二、冨部柚三子が優勝を飾る!ILCA6/7全日本選手権

 11月20日、江の島で3日間開催された「2022 ILCA6/7全日本選手権」最終日は、曇天、北東16ノットの風が吹く鎌倉・稲村ヶ崎沖でおこなわれました。(BHM編集部)

大会最終日は北東16ノットの風で2レースおこなわれました。ベテランのトップ争いの他、艇種を問わずあたらしい若手選手が登場してきていることも実感する全日本選手権になりました

 ILCA7は同点で迎えた鈴木義弘と南里研二の戦いに。第6レースで鈴木義弘がトップを取れば、第7レースでは南里研二が1位を奪取。最終得点は同点となりタイブレイクで南里研二の優勝が決まりました。

「(東京五輪が終わって)1度引退を決めたのですが、それから再出発を決めて、やるからには勝ちたいという気持ちで挑みました。でも乗り込めていなくて、優勝する気持ちはあったけれど、こんなにうまくいくとは思っていませんでした。(勝因は)オリンピックで江の島の海面を知っていたことでしょうか。コースミスが少なかったし、間違えてもリカバリーできた。優勝できて、佐賀県と所属会社と家族にうれしい報告ができます(ILCA7 南里研二)

優勝を決めた南里研二(唐津)。生活環境を生まれ育った佐賀県唐津に移し、今後本格的に五輪活動を開始します

 ILCA6は暫定1位の原田小夜子と冨部柚三子の熾烈な戦いが繰り広げられました。5レースを終えて1位と2位しか取っていない原田でしたが、第6レースで冨部に先行を許して3位に。この時点で同点となりタイブレイクで冨部がリードすることになりました。最終レースでは原田が良い風をつかめずに低迷するなか、冨部が1位フィニッシュを決めて最終日逆転優勝を決めました。

「この大会は軽風が予想されたので1レース1レースが大事になると認識していました。事前練習していたときように風に合わせて走ることができたと思います。今年は海外でも国内でも成績がついてこなかったので、今回は取りこぼさないよう意識していました。レース中はいろんな方に応援の声をいただいて、それが支えになりました。ありがとうございます」(ILCA6 冨部柚三子)

「ようやく結果が出せました」と冨部柚三子。今月はこれからタイの大会に遠征するなど、海外大会を中心に計画しています

 大接戦での全日本優勝を決めた南里研二と冨部柚三子の両選手は、(現時点の規定で)日本から1選手だけが出場できる、2023年オランダ世界選手権とフランス・マルセイユで開催されるプレ五輪の出場権利を獲得しました。

 2023年度のILCA6/7全日本選手権は、鳥取県境港で開催される予定です。

※バルクヘッドマガジンのフォトギャラリーで「2022 ILCA全日本選手権」の写真を公開しています。下記の欄外リンクからご覧ください。フォトギャラリーの写真はダウンロード購入することができます(サンプル写真は無料でダウンロードできます)。

◎ILCA7全日本選手権 最終成績
1 南里研二 唐津 11p
2 鈴木義弘 光 11p
3 黒田浩渡 津 15p
4 瀬川和正 境港 23p
5 樋口 碧 江ノ島 30p
6 杉山航一朗 清水 50p

◎ILCA6全日本選手権 最終成績
1 冨部柚三子 三国 10p
2 原田小夜子 鹿児島 14p
3 高山大智 和歌浦 17p
4 豊澄成光 広島 22p
5 藤本 拳 江ノ島 28p
6 三浦帆香 TokyoBay 30p
7 服部輝海 江ノ島 31p
8 山本 佑莉 岡山 31p
9 加藤拓海 蒲郡 36p
10 太田 薫 清水 51p

いい風に恵まれた3日間。今年のILCA6/7全日本選手権は予定されていた7レースすべてをおこなうことができました。選手たちはクタクタです
レースが終わると雨が降り出し、表彰セレモニーは江の島ヨットハーバーの艇庫でおこなわれました。表彰プレゼンテーターはワールドセーリング会議で来日したみなさんが担当してくれました
レーザー選手はひとり1台カートップが基本です。大会が終わると三々五々、ホームポートへ戻っていきました。また、来年お会いしましょう!
2022 ILCA7全日本選手権 最終成績
2022 ILCA6全日本選手権 最終成績
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSOLYMPIC