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大激戦で迎えるILCA全日本選手権最終日。優勝はだれの手に?

 11月19日、江の島で開催されている「2022 ILCA6/7全日本選手権」2日目は、20ノット近くのブローが入る北東風コンディションで3レースおこなわれました。岸近くでは風のアップダウンが激しくブローとシフトの読みが勝敗を左右しました。(BHM編集部)

好コンディションに恵まれたILCA全日本2日目。強風から徐々に風が落ちていく展開で、極端なラルスポットができるなどトリッキーな海面でおこなわれました

 ILCA7は上位3選手が拮抗しています。あらためてパリ五輪へ向けて活動を表明した南里研二と、早稲田大4年の鈴木義弘が同点首位。また、ホープ筆頭の黒田浩渡が1点差で追います。優勝はこの3選手に絞られてきました。

 ILCA6はベテラン女子の戦いに注目です。ラジアル、49erFXで五輪活動してきた原田小夜子が1-2-2-1-2位の成績で快走。対する冨部柚三子は、2日目に3連続1位を取って急上昇。原田を1点差に追いつめています。

 大会最終日は2レースが予定されています。だれが2022年度の日本一に輝くのか。江の島の戦いに注目しましょう!

風が上がると上位に来る顔ぶれはほぼ決まります。両クラスとも最終日が正念場。優勝選手は2023年のオランダで開催される世界選手権(2024年パリ五輪国枠選考)の出場権利が与えられます

◎ILCA7全日本選手権 2日目 5R終了時(1Rカット済)上位成績
1 南里研二 唐津 7p
2 鈴木義弘 光 7p
3 黒田浩渡 津 8p
4 瀬川和正 境港 17p
5 樋口 碧 江ノ島 20p
6 杉山航一朗 清水 25p

◎ILCA6全日本選手権 2日目 5R終了時(1Rカット済)上位成績
1 原田小夜子 鹿児島 6p
2 冨部柚三子 三国 7p
3 豊澄成光 広島 9p
4 藤本 拳 江ノ島 11p
5 服部輝海 江ノ島 12p
6 高山大智 和歌浦 13p
7 岡田佳悟 江ノ島 15p
8 山本 佑莉 岡山 16p
9 三浦帆香 TokyoBay 18p
10 加藤拓海 蒲郡 20p

ILCA7 鈴木義弘。11月初旬の全日本インカレでは初めてスナイプ級に出場し、早稲田大優勝に大きく貢献しました。インカレで大学ヨットは終了し、今後は五輪活動に専念します
ILCA7 南里研二。東京五輪後、引退することを決意しましたが、再度挑戦したい気持ちが芽生え、拠点を唐津に移して今秋から活動を開始。今回、練習不足は否めませんが、東京五輪で培った地力で戦っています
ILCA6 原田小夜子。これまでロンドン、リオ、東京と五輪活動してきた原田。現在鹿児島県の国体選手として活動しています
ILCA6 冨部柚三子。今年前半は欧州を拠点に活動するEuropean Sailing Academyに所属して海外大会を転戦してひとまわり成長。後半は国内で国体などの大会に出場してきました
レース前にはレーザークラスに尽力し、長年レース委員長を務めた故ジェフ・マーティン氏の散骨式がおこなわれました。東京五輪代表の土居愛実さん、大谷たかをさん、齋藤愛子さんらがボートから散骨しました
2022 ILCA7全日本選手権 2日目 成績
2022 ILCA6全日本選手権 2日目 成績
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