Loading

琵琶湖頂上対決!全日本学生ヨット選手権最終日直前レポート

 11月5日、滋賀県大津市・柳が崎ヨットハーバーで開催されている「第87回全日本学生ヨット選手権」。レース3日目は、風待ちの後、北風の微風域で両クラスともに2レースを終了しました。最終日を前に、470級8レース、スナイプ級7レースが成立しています (文/長塚正一郎 バルクヘッドマガジン)

全日本インカレ3日目は風の弱いコンディション。途中、レースキャンセルする場面もありましたが、両クラス2レースおこなわれました

 今大会中、最も風速の弱かった3日目は、レース途中で風がなくなりノーレースになることも。選手、運営ともに気まぐれな風への対応を求められました。気になる優勝、入賞争いは、不安定な風のなか冷静にレースを展開したチームに絞られました。

  470級では、日本大が首位をキープ。2日目までの勢いを失い2位早稲田大との点差は詰まったものの、依然リードを守っています 。

  スナイプ級は、1レース目が勝負の分かれ目に。不安定な風のなか、1-2-8と大爆発した早稲田大が同志社大を逆転しました。流れをつかみ、続く第2レースでも21点の好レースを見せ、単独トップとなりました 。

  総合では、早稲田大が2位以下との差をさらに引き離して首位を独走。チーム全体で意識が統一されており、スキのないレースを展開しています。選手、サポート全員で総合連覇に向け王手をかけます 。

 レース最終日も微風予報。このまま日本大、早稲田大が逃げ切るのか。それとも劇的な大逆転となるのでしょうか。明日、全国の頂点が琵琶湖で決まります 。

総合4位につける関西学院大。点数を気にせず自分たちのやれることに集中してレースに臨みました。「1レース目の入りで両クラスともまとめることができました。明日も良い入りができるように気張っていきます」(江本主将)
総合3位の京都大。ライバル校との審問にも強く、3位をキープしました。目標とする総合メダル獲得まであと一歩です。「最終日、ノーアルファベットは意識しつつも、最後までしっかり楽しんで、前を走ってメダルを取ります」(南野主将)
目の前の風にこだわることを徹底している早稲田大。不安定な風でもスキのないレースを展開しました。「今日はみんなが良いレースをしてくれたことが結果にあらわれました。最後まで総合力を高めて、全員で総合優勝をつかみ取ります」(鶴岡主将)
総合2位、地元勢筆頭の同志社大。スナイプ級では早稲田大の後塵を拝しましたが、ミスのないセーリングを徹底し、最終日で逆転を狙います。「何が起こるかわからないので、今までやってきたことを淡々と出したいです」(石谷主将)
470級でトップを走る日本大。総合では上位校に離されたものの、470級のクラス優勝は目前です。「昨日がうまくいきすぎて少し焦りましたが、切り替えてトップをとれるように、自信をもって最終日を迎えたいです」(小柳主将)
総合6位の慶応大。ライバル校を意識してレース3日目に臨みました。「1ポイントを大切にしたいです。勝つためにできることを一つひとつつぶして最終日を迎えます」(池田主将)
第87回全日本学生ヨット選手権3日目 470成績
第87回全日本学生ヨット選手権3日目 スナイプ成績
第87回全日本学生ヨット選手権3日目 総合成績
CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWS