Loading

日本大470爆発!暫定総合は早稲田が首位。全日本インカレ2日目

 11月4日、滋賀県大津市・柳が崎ヨットハーバーで開催されている「第87回全日本学生ヨット選手権」。レース2日目は、南西の風から琵琶湖では珍しい西の中風域で、470級4レース、スナイプ級3レースを終了しました。(文/長塚正一郎 バルクヘッドマガジン)

風予報どおりにはいかない琵琶湖の風。大会2日目はアップダウン激しいブロー、大きなシフトのあるタクティカルな海面でおこなわれました

 風が大きく振れてノーレースになるなど、振れ、強弱ともに非常に大きなコンディションとなりました。風をうまく掴んだチームが前に出た2日目。両クラスとも、徐々に実力が現れてきました。

 470級では、初日から絶好調の日本大が他の追随を許さない走りで首位。6レース平均23点台というロースコアでトップを快走します。

 スナイプ級では、今日の最終レースを1-3-5でまとめた同志社大がトップに躍り出ました。全日本インカレ個人戦でも大活躍した同チームは、選手層の厚さも特長でレースごとの采配も光ります。

 総合では、手堅くレースを展開している早稲田大が首位に。1マークが悪くても着実に順位を上げてきます。他大学が片一方のクラス成績に苦戦する中、両クラスとも堅実にまとめ2位以降を大きく引き離します。

 明日レース3日目は、微風予報です。琵琶湖の気まぐれな風をつかむのは、いったいどのチームでしょうか。どんな展開になるのか目が離せません。

柳が崎ヨットハーバーで開催されるのは10年ぶりとなる全日本インカレです。近隣にマンションがあるためインカレ名物の応援団やチームの円陣、エールは自粛されています
4年生にとっては学生最後のインカレ。会場のあちこちで記念撮影している様子がみられます。写真は早稲田大スナイプの服部陸太(2年)、大久保優輝(4年)、鈴木義弘(4年)
コロナ渦ではハーバーへの入場が禁止されていましたが、本大会では入り口で健康確認できれば父兄、関係者の出入りが可能です。海でレースを観戦できる観覧艇(写真)も用意されています
圧倒的なスコアで爆走する日本大470。昨年に引き続き、ダントツでの優勝に期待がかかります

 470級でトップを独走する日本大。各自が自分のセーリングスタイルを貫くことを重視しています。スタート前に風の情報を共有したあとは、各自が自分のスタイルで前を走るという同大学。お互いの実力を信頼し合っているからこその好展開です。総合では他大学に引き離されていますが、3日目以降の巻き返しに期待です。「まだ半分終わっただけなので、巻き返せるよう全力で頑張ります」(小柳主将兼470リーダー)

国立大の雄、京都大。近年はスナイプ級での活躍が目立ちますが、今大会はスナイプ級の4位に加え470級も5位、総合も3位と好調です。ここ数年にわたって力を入れてきた遠征やコーチングの成果が徐々に現れてきています。部員数62人と全国一の大所帯である同大学。レギュラー争いも熾烈で、チーム内の競争が実力アップにつながっています。総合でメダルを獲得すれば、国立大として41年ぶりの快挙となります(写真は京都大・南野 仁/金坂知樹)
琵琶湖の風に翻弄されながらも実力校は着実に上位にあがってきています。大会3日目の戦いに注目です。大会2日目最終レースでは大きな虹があらわれました
第87回全日本学生ヨット選手権2日目 470成績
第87回全日本学生ヨット選手権2日目 スナイプ成績
第87回全日本学生ヨット選手権2日目 総合成績
CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWS