早稲田大、慶応大が暫定総合首位。第87回全日本インカレ初日
11月3日、琵琶湖柳が崎ヨットハーバーで開催されている「第87回全日本学生ヨット選手権」。レース初日は、午前中の風待ちの後に出艇し2レースを終了しました。琵琶湖らしい北の軽風、フラット海面でのレース。左右の海面で風速に大きな差があり、海面の選択が明暗を分ける難しいコンディションでの出だしとなりました。(文/長塚正一郎 バルクヘッドマガジン)
470級では、日本大が頭一つリード。各大学スコアをまとめるのに苦戦する中、レースを有利に展開し、2位以下を大きくリードします。
スナイプ級では、琵琶湖にいち早く現地入りした慶応大が暫定1位。総合成績は慶應大、早稲田大が同点首位。つづいて同志社大と続いています。
不安定な風のなかおこなわれた大会初日。風をひとつ読み間違えれば、大きくアップダウンするという展開です。レース2日目も軽風予報。初日同様3レース予定されています。琵琶湖勢が巻き返すのか、関東勢が逃げ切るのか。まだまだレースは始まったばかりです。
また、今大会は、いくつかの大学にとってメモリアルな大会となりました。
創部63年目にして初めての全日本インカレ出場を決めた富山大学。今年は、琵琶湖や蒲郡の大会にも積極的に参加して、例年以上にレース経験を積んできました。また、春合宿の時期も半月早めて練習時間を増やしたほか、OB陣との連携を強化することでスムーズな部の運営が実現したことも、チームの成長につながっています。
新潟大学は、創部以来スナイプでの全日本インカレ出場は初めて。東北水域以外のレースに遠征、さらに外部のトップセーラーを新潟に呼ぶことでスキルをどん欲に吸収してきました。「一番大きかったのは、東北水域以外のレースに出たこと。レースに出ることでチームに刺激が入るし、今までにない課題が見つかりました」(大鋸スナイプリーダー)。下級生への知識の共有にも積極的で来年以降の活躍にも期待です。
20年ぶりに出場を決めた愛媛大470、15年ぶりに出場する神奈川大470など話題には事欠かない本大会。こうしたあたらしい風を感じられる第87回全日本インカレです。
- バルクヘッドマガジン【Instagram】(速報等)https://www.instagram.com/bulkhead.jp/
- 全日本インカレフォトギャラリーhttps://x.gd/UXlJt
- 第87回全日本学生ヨット選手権(公式)https://x.gd/Qsc8X
- トラッキング(TracTrac)https://tractrac.com/event-page/event_20221110_CopyofInte/2495