風に恵まれた江の島シーホッパー全日本選手権レポート
10月29、30日、江の島で「第47回シーホッパー全日本選手権&第31回シーホッパーSR全日本選手権」開催されました。ヤマハヨットウィークの時代も含めて江の島は初開催(?)となった本大会にシーホッパーSTD19艇、SRクラス7艇が出場しました。(レポート・写真提供/日本シーホッパー協会 本部事務局 弥久保金恵)
江の島の海を走るのは初めてという選手もいて、東京オリンピック開催海面に感激しつつ出艇。第1レースは北寄りの風4〜6m/sのなかスタートしました。
陸風のため振れ幅と息継ぎが大きく選手泣かせのコンデションです。そんな第1レースを制したのは三保フリートの金田選手でした。以下同じく三保フリートの水野選手、山本選手と続きます。
SRクラス1位は昨年の覇者浜名湖フリートの松永選手。以下材木座フリート高田健太郎選手、逗子フリート西梅選手と続きました。
第1レースを終えた印象は、陸風のためうねりも入らず適当な振れ、息継ぎと三保や浜名湖の海面に似た印象を受けました。
2レース目以降もSTDクラスは三保フリートを中心に優勝争いが続きます。杉山選手の艤装トラブルがあったとはいえ、初日2-1-1-3とまとめた水野選手が暫定1位。
SRクラスは逗子フリートの植木選手が暫定1位、僅差で高田健太郎選手が続きました。
懇親会はやはり藤沢市ヨット協会女性部手作りの食事でスタート! 山本浩資新中部支部長の名司会で運営スタッフにも景品が行き渡り、パーティは大いに盛り上がりました。
大会2日目も北寄りの風です。風速も同じく4、5m/sのなかスタート。SRクラスは初日用事で出場できなかった高田健太郎選手のお母さん高田真紀さんもスタート。親子対決が楽しみです!
第5レースは高田真紀さんが、往年の実力を息子に見せつけ2位フィニッシュしました。
STDクラスは水野選手がはた目にも肩に力が入りすぎて、スピードなくリーウエイの繰り返しでまさかの7位フィニッシュ。
しかし、最終第6レースは水野選手が完璧な上1スタート。フィニッシュこそ杉山選手に譲りましたが2位フィニッシュ。結果杉山、水野が同点で並んで優勝は水野選手となりました。
SRクラスはこの大会初めて1位フィニッシュの高田健太郎選手が初優勝。彼はヨットを始めてまだ1年です!
初日は2位フィニッシュとはいえ不安定さが目立つ走りでしたが、最終第6レースは、クローズ、フリーとも安定し、タクティクス面では自分の親よりもはるか年上のおじさんたちに抑えタックを駆使して「絶対優勝するぞ」という気迫がみなぎっていました。
表彰式では貝道会長から提供いただいた木製優勝カップと抽選会の自転車、斎藤吉彦支部長提供の賞品と最後まで盛り上がりました。
今回の運営は藤沢市ヨット協会小阪会長のもとスムーズにおこなわれました。地元の人も2日間陸風が安定して吹くのは珍しいという恵まれたコンデションとはいえ、振れまわる風の中、1回もゼネリコが無かったのは選手の実力はもちろん、運営スタッフのマーク設定の力も大きいと感じました。
最後に江の島フリートの坂和さん達の準備と藤沢市ヨット協会の皆さんのホスピタリティには本当に感謝しています。ありがとうございました!
来年は香川県高松市で開催予定、シーホッパーフリークの皆さん待ってるぞー!