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苦しい戦いが続く日本。イスラエル470世界選手権3日目

 10月26日、イスラエル470世界選手権3日目決勝シリーズ初日。大気が不安定なため朝から雨が降り、予報モデルもばらつきがある予想しにくい天候です。出艇前のビブスセレモニーが始まる頃、空は晴れて昨日と同じ様な風向から良い風が入り始めました。(レポート/JSAFオリンピック強化委員会)

大会3日目は2レース実施。陸地近くに上マークが陸地近く置かれているため、特有の大きなシフトが入るコンディションでした

 ゴールドフリートは予定通り13時にスタートシークエンスが始まりました。レースエリアに吹く風は、風向80度、平均風速14ノット最大18ノット、1マークまでの距離は1.1マイル(ハーバーから真西に1.5マイル程沖にスタートラインが設置されたため、1マークはハーバーのすぐ目の前でした)。

 1マークまでのレグでは強弱のある左右に振れる風が周期的に入ってくるため、タイミングを損ねると大きく順位が入れ替わってしまう判断の難しい状況でした。

 また、陸に近いマーク設定であるため、最終的なマークアプローチサイドのポジショニングで風の入り方が違い、状況を見極める判断力も必要となりました。

 今日はGERチーム、FRAチームが安定して上位を走りました。集団の中で風の変化が起こった際、リスクが少なくなるようにポジショニングを調整する能力に長けているように見えました。

 目を惹くセーリングをしている現在6位のMatisse PACAUD / Lucie DE GENNES(FRA-72)は、8月にハンガリーで行われた470ジュニア世界選手権で優勝していて、ベテラン勢に対抗する若手らしい勢いのあるチームです。

 順位の入れ替わりが上位でも起こるため点差は拮抗しており、大会4日目が勝負の1日となりそうです。現地時間14時にスタート予告予定となっているので、ライブ中継を観ながら皆さんの熱いエールを届けてください。応援よろしくお願い致します。

 470世界選手権は28日まで決勝シリーズがおこなわれ、最終日29日は上位10艇のファイナルとなるメダルレースが予定されています。

出艇前におこなわれるビブスセレモニー
炊き出しのパスタ
大会3日目ダイジェスト映像

◎イスラエル470世界選手権 3日目成績 7R終了時
1 GER Luise WANSER / Philipp AUTENRIETH 21p
2 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 27p
3 ESP Jordi XAMMAR HERNANDEZ / Nora BRUGMAN CABOT 37p
15 岡田奎樹/吉岡美帆 (トヨタ自動車東日本/ベネッセ)55p
25 髙山大智/盛田冬華(ヤマハ発動機)73p
27 磯崎哲也/関 友里恵(ヤマハ発動機)77p
32 吉田 愛/木村直矢(CABC’S Group/ピアソンマリンジャパン)

イスラエル470世界選手権 3日目成績 7R終了時
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