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軽部・軽部組が優勝!稲毛テーザーオータムレガッタ・レポート

 9月11日、千葉県稲毛ヨットハーバーで「2022年テーザーオータムレガッタ」が開催されました。全12艇が出場し、北東のややガスティーな風の中、計5レースを実施しました。(レポート・写真提供/日本テーザー協会)

千葉稲毛で開催されたテーザーオータムレガッタ。強風コンディションで5レースおこなわれました

 稲毛は使用できる海面が狭いため、北東の風となると、上マークがかなり岸寄りのコース設定となり、ブローを見極めるのが難しく、時折10 m/s近いガストも入り、スリリングなレガッタとなりました。運営には難しいコンディションでしたが、レーザー東京ベイフリートの皆様によってスムーズに実施されました。

 第1レースは風下から飛び出し、左海面のブローを上手く掴んだ軽部 香/軽部竜也(稲毛F)がトップフィニッシュ。2位は熟練の走りを見せつけた石塚恒志/小澤拓身(浜名湖F)、3位には公式戦初参加の白石穂高/白石あずみ(稲毛F)が入りました。

 続く第2レースは軽部/軽部がトップ。途中、全日本連覇をした伊藤一石/村岸恭明(江の島F)のマストが倒れるというトラブルもありましたが、怪我や損傷は無く4レースから復帰しました。第3レースは白石/白石がトップと、軽部/軽部、石塚/小澤、白石/白石が、上位争いを展開しました。

 第4レースは石塚/小澤がトップ、第5レースは石川光輝/石黒克司(大阪北港F)がトップです。

 少し風が落ちたようにも感じましたが、左右から不規則なブローと、依然強烈なガストが入る難しいコンディションで、これまでの上位陣も順位を崩す面白い展開に。

 最後は混戦模様となりましたが、最終成績は、軽部/軽部が逃げ切り、総合優勝・Mクラス優勝を飾りました。2019年スプリングレガッタ、アーリーサマーレガッタ連続優勝以来となります。総合2位・SGMクラス優勝は石塚/小澤、総合3位は白石/白石、GMクラス優勝は石川/石黒となりました。

優勝は地元稲毛フリートの軽部夫妻。1-1-2-2-(6)位の成績で勝利しました

 公式戦初参戦でいきなり3位入賞した期待のニューカマー白石組からのコメントを紹介します。

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 今回、初めてテーザー級の公式戦に参加させていただきました、白石穂高/白石あずみです。

 国体に向け470を猛特訓中の稲毛フリート森田君に船を借り、4月から稲毛で活動しています。艤装がシンプルで、スピンがなく、470やスナイプほど体力を要さないこと、一方でプレーニングできるエキサイティングな走りや、ハイレベルなフリート、社会人がメインでマイペースに楽しめることをとても気に入っています。

 今回オータムレガッタに参加して、前日には同様のコンディションで練習会も開催されましたが、筆者はなまりきった体で全力を出し切り、レース当日を全身筋肉痛で迎えることとなりましたが、痺れる展開もあれば、笑顔で競い合う場面もあり、また和気あいあいとした雰囲気を肌で感じ、良いクラスだなと改めて感じました。

 社会人になってヨットを離れてしまうセーラーが多いと思いますが、ぜひ一度テーザーに乗って、レースに参加してみることをおすすめします!

 私たちも、転勤や異動もあり、中々腰を据えてヨットをできていませんでしたが、テーザーであれば遠征も気軽にできそうです。来年は船と車を調達して活動したいなと思っています。
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テーザーレースにはじめて参戦した白石穂高/白石あずみ

 次回は、11月26、27日に神奈川県・江の島ヨットハーバーで、第37回テーザー全日本選手権が開催されます。11月末の江の島は面白いレガッタになること間違いありません。チャーター艇やクルー募集等の問い合わせも受け付けておりますので、ご興味のある方は、日本テーザー協会までご連絡下さい。

 また、9月16~24日にアメリカ西海岸シアトルで開催中のテーザー級世界選手権に、日本から関口真秀/上松慮生(江の島F)が出場しています。皆様応援よろしくお願いいたします!

テーザーオータムレガッタ出場選手一同
2022テーザーオータムレガッタ成績
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