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蒲郡インカレ個人戦裏企画。スピードコンテスト結果発表!

 9月2〜4日まで、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーでおこなわれた2022年度全日本学生ヨット個人選手権の裏企画として「第4回スピードコンテスト」が開催されました。(BHM編集部)

今年も蒲郡インカレ個人戦の裏企画として開催されたスピードコンテスト。今回で4回目の開催となります

 バルクヘッドマガジンが主催するスピードコンテストは、TracTrac社のトラッキングデータから全選手の最高速度を抜き出し、シリーズを通して「だれがいちばん速かったか」を競うものです。

 この企画を立てた背景には、セーリングでレースだけではない「楽しみ方」はないものか、と考えて実現したもの。これまでバルクヘッドマガジンで何度か開催されたハイクアウトコンテストみたいなお楽しみイベントです。

 スピードは風コンディションの影響を直接に受けるものです。風のないところを走れば遅いし、あるところを走れば速くなります。レースコースのなかではだれもが平等に強い風を受けて走る権利があります。さらに、もっと速く走るためには、セールトリム、ボートバランス、道具の選択などが重要になります。

 つまり、スピードにはセーリングで必要な技術が詰まっているということです。もうひとつ大切なのは、スピードを出せるということは船の性能を知り、操船技術を持たねばならず、言葉を変えれば『だれよりも速く安全に母港に戻れる』ことを意味しています。

 さて前置きが長くなりましたが、3日間開催されたスピードコンテストの結果を発表します。毎日SNSで掲載したコンテスト上位選手の結果は次のとおりです。最も風に恵まれた初日第3レースの結果を越えるデータは最終日を終えても出て来ず。初日に出した記録のチームが優勝となります。

◎第4回スピードコンテスト 優勝チーム
470優勝 倉橋直暉/松山大祐(早稲田大)13.5102kt
スナイプ優勝 石谷 翔/牧野 陸(同志社大)10.7334kt
シングルハンド優勝 神谷 力(愛知工科大)9.5586kt

 次回のスピードコンテスト開催をおたのしみに!

スピードコンテスト初日上位成績
スピードコンテスト 2日目上位成績
スピードコンテスト 3日目上位成績
470優勝 倉橋直暉・右/松山大祐(早稲田大)。「記録はリーチングレグを1位で走っているときで最高に気分良く、思わず叫んでしまった(笑)」とのこと
スナイプ優勝 石谷 翔・右/牧野 陸(同志社大)。「走っていて最高のスピードが出ているのがわかりました。たぶん記録はあの時です」とコメント
シングルハンド優勝の神谷 力(愛知工科大)。碧南工業高ヨット部出身。スピード感のあるセーリングが大好きとのこと
今回で4大会で実際されたスピードコンテスト。歴代記録を下記にまとめてみました。今後、続けていくとすごい記録が誕生するのでは?と楽しみにしています。次回大会をお楽しみに

◎バルクヘッドマガジン・スピードコンテスト 歴代記録
470級
2019年 関西学院大 池淵砂紀/木下雅崇 14.1kt R3レグ2 ※歴代1位
2020年 関西学院大 藤原達人/室谷勇希 11.5kt R2レグ6
2021年 鹿屋体育大 山口篤郎/金城朋輝 9.54kt R2 レグ2
2022年 早稲田大 倉橋直暉/松山大祐 13.5102kt R3 レグ2

スナイプ級
2019年 北海道大 堀井純太/米田智樹 10.7kt R3レグ6
2020年 早稲田大 谷川隆治/海老塚啓太 8.6kt R6レグ4
2021年 早稲田大 服部陸太/芝崎鉄平 8.46kt R2 レグ4
2022年 同志社大 石谷 翔/牧野 陸 10.7334kt R3 レグ4 ※歴代1位

シングルハンド(レーザーラジアル級)
2021年 三重大 若林幸輝 7.44kt R2 レグ4
2022年 愛知工科大 神谷 力 9.5586kt R2 レグ5 ※歴代1位

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