最終日1レースを前に大混戦。全日本インカレ個人戦2日目
9月3日、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで開催されている「全日本学生ヨット個人選手権」2日目は、快晴と雨を繰り返す不安定なコンディションの中、南東の風で4レース実施。最終日を前に優勝争いは熾烈を極める展開となりました。9月4日最終日は全種目1レースが予定されています。(BHM編集部)
大会2日目までに6レース以上を終え、シリーズ成績にカットレース(除外得点)が入ったことで、順位は大きく変わりました。470級は初日トップの倉橋直暉/松山大祐/高田 澪が7レース中4回トップを取る快進撃で首位を保守しています。
倉橋艇と同点トップに躍り出たのは、池田海人/山本信之介の日本大1年コンビです。池田はジュニア時代から国内で成績を残し、霞ヶ浦高時代にはインターハイ、420全日本制覇を成し遂げてきた同世代のトップセーラーです。
対する倉橋はジュニア時代に蒲郡の海で育ったこともあり「地の利あり」。残り1レースを考慮すると倉橋艇 vs 池田艇の一騎打ちとなる可能性があります。
しかし、両チームともカットレースを抱えているため、ビッグフリートのインカレゆえにひとつのミスが命取りとなり、後続する小柳倫太郎/福田拓斗(日本大)、飯田澪/金子俊輔(早稲田大)、中山由菜/久保田賢人(日本大)にもチャンスが残されています。
スナイプ級も最終日の1レースで決着となります。2日目に17-8-1-3位でトップに出たのは磯村麟之介/田口大悟(慶応大)です。同チームは関東スナイプ界でも常にトップグループに入っていて実力は折り紙付きです。
しかし、後続との得点差を踏まえるとその差はないに等しいと言えるでしょう。2位の西尾将輝/川内俊亮(同志社大)と3点差、3位の服部陸太/根本優樹(早稲田大)と4点差、4位の内貴航路朗/秋田一樹/佐々木一馬(同志社大)とは7点差です。
470級、スナイプ級ともに近年まれに見る大接戦です。最終日は残り1レース。2022年度学生チャンピオンはだれが手にするでしょうか?
【裏企画:スピードコンテスト 2日目結果発表】
スピードコンテスト2日目は、470、スナイプともに個人成績トップ選手が最速記録を樹立。しかし、大会初日の結果を越えられていないため、前日の結果が総合成績となります。
◎スピードコンテスト・シリーズ成績
470級 早稲田大
13.5102kt 倉橋直暉/松山大祐
スナイプ級 同志社大
10.7334kt 石谷 翔/牧野 陸
シングルハンド 愛知工科大
9.5586kt 神谷 力