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松永鉄也・外薗潤平が優勝!2022福岡スナイプ全日本選手権

 8月28日、「第75回全日本スナイプ級ヨット選手権」最終日は最大18ノットの北東風で2レースおこなわれました。成績は前日までの首位を守り、松永鉄也/外薗潤平(才全会)が優勝を飾りました。(BHM編集部)

優勝杯を手にする松永鉄也/外薗潤平。松永は初、外薗は2年連続の優勝を飾りました

 スタート時刻を早めておこなわれた最終日は、本シリーズで最も風が吹き上がりました。強風ながらも大きな風のシフトが入るトリッキーなコンディションで、最終日2レースとも同志社大の現役2チーム(内貴/秋田、西尾/川内)がそれぞれトップを取りました。

 松永/外薗の戦略はリコールなどの失格を避け、2位の白石/白田を抑えて走ること。松永/外薗は最終日も落ち着いた走りを見せ、見事優勝を飾りました。両選手は470級のオリンピアンで、松永は初優勝、外薗は2度目、2年連続の優勝となります。またふたりとも全日本470を制したトップセーラーでもあります。

フィニッシュ後、チームをサポートしていた磯崎哲也(前週に唐津で開催された470全日本で外薗と組んで優勝)もボートに乗り込んで勝利を分かち合いました

「優勝できてとてもうれしいです。初めてスナイプ全日本に出場したのは2013年の琵琶湖大会。それから2020年和歌山で3位、2021年葉山で2位、そして今回優勝できました。スナイプの練習不足はありましたが、いろんな船に乗っていたので経験でリカバリーできたと思います。勝因は冷静にレースできたことでしょうか。今回の風は、シフトと逆に行ってしまったり、だれしも最悪の状況になっていたと思います。そんなときに冷静に寄せるとか、大きく出すときは自信を持って出るとか、メリハリのあるレースができました」(松永鉄也)

「(470全日本から連続優勝して)すべて優秀なスキッパーと環境を作ってくれた才全会のおかげです。ぼくは本当に恵まれています。この大会は過去のヨットレースの経験が生きたと思います。セーリングしていて余裕があったし、冷静にまわりをみることができました。470とのクルーワークを比較すると470は有酸素運動、スナイプは筋持久力が必要です。どちらもキツイですが、470のロッキングもパンピングも、スナイプのハイクアウトもどちらも大好きです。共通しているのは勝つためには身体作りが大切ということ。みんなも身体を鍛えよう(笑)」(外薗潤平)

◎第75回全日本スナイプ級ヨット選手権 上位最終成績 参加69艇
1 松永鉄也/外薗潤平 34.0p
2 白石潤一郎/白田敦也 50.0p
3 渡邊哲雄/齋藤浩二 81.0p
4 西村秀樹/篠原璃音 86.0p
5 近藤康史/近藤広佳 86.0p
6 吉岡 卓/山梨雄基 113.0p
7 内貴航路朗/秋田一樹 116.0p
8 山田剛士/小島正敬 124.0p
9 吉田 愛/吉田雄悟 141.0p
10 高木克也/渡辺桃香 141.0p

2位の白石潤一郎/白田敦也。松永/外薗のシフトの合わせ方に「うまいわ!」と一言
最終レースで3位に飛び込んだ渡邊哲雄/齋藤浩二。終わってみれば経験豊富な社会人チームが上位を占める結果となりました
北東の強風となった最終日。スタート、フィニッシュ付近は波が悪く、上マークの能古島(のこのしま)付近では風が大きくシフトするコンディションでした
最終レース、ハイタッチでトップフィニッシュを飾った西尾将輝/川内俊亮。本大会は現役、OBOGを含めて同志社大の活躍が際立ちました。優勝の松永、準優勝の白田も同志社大OBです
2022スナイプ全日本選手権入賞者一同
風に恵まれ全9レースを実施できた福岡スナイプ全日本選手権。最終日以外は12時スタートで選手も運営も余裕のあるレガッタとなりました。来年の全日本スナイプは8月後半に蒲郡で開催されます
第75回全日本スナイプ級ヨット選手権 最終成績
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