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福岡小戸で開幕!真夏のスナイプ全日本選手権

 8月25日、福岡小戸・福岡市ヨットハーバーで「第75回全日本スナイプ級ヨット選手権」が開幕しました。エントリーは、シード権を持つ過去の優勝歴のあるスキッパーや全国水域予選を勝ち抜いたチームなど全69艇。北海道から鹿児島までのスナイパーが福岡に集結しました。(BHM編集部)

福岡小戸(博多湾)で開幕した第75回スナイプ全日本選手権。社会人、学生など69艇が2022年度のチャンピオンを競います

 本大会は9レース予定され、レース開始は毎日12時から。夏のシーブリーズを狙ってスナイプらしくマイペースで進行します。大会初日は前日までの雨雲が去り、さわやかな夏空が広がりました。

 大会初日は8〜10ノットの風で2レース実施しました。海面はハーバーを出てすぐ近くで海面はフラット。誰もが走らせやすいコンディションですが、シフトが入るため選手たちはコース選択のむずかしさを痛感していました。

 2レースを終えた結果は、前年度全日本優勝、準優勝ペアの松永鉄也/外薗潤平(才全会)が2-2で首位に。外薗選手は前週に唐津で開催された470全日本選手権(優勝)から福岡入りして本大会に挑んでいます。本大会には、吉田 愛、渡邊哲雄、高木克也ほか470全日本で活躍した選手も出場しています。

 学生トップはポルトガル・ジュニアワールド帰りの内貴航路朗/秋田一樹(同志社大)が1-8位で総合4位につけています。さあ、今年のスナイプ全日本はどんなドラマが待っているのでしょうか? 福岡スナイプ全日本は8月28日まで開催されます。

レース海面はハーバーの目の前。福岡タワーを背景に28日まで9レースおこなわれる予定です
日本スナイプ協会は今年から環境委員会を設置して環境問題の取り組みをはじめました。写真は会場に設けられたウォーターサーバーから水をくむ選手。本大会ではペットボトル、レジ袋を極力なくし、また海上での禁煙に取り組んでいます
PERSSON vs TSUJIDO RACINGの日本ビルダー対決も興味深いところです。今回の白石艇はTSUJIDO RACINGの改良型でバウのガンネルが削ぎ落とされ、フェアリングされています。TSUJIDO RACINGの大井代表によれば「設計上、バウ形状は13%風の抵抗が減るのと、ジブへ効率良く風を流す効果があります。それを最大限にするためガンネルをなくしました」とのこと
第1レースで並み居るベテランを押しのけ、逆転トップを決めた内貴航路朗/秋田一樹(同志社大)。同志社大は現役チーム、OBが乗るチームを含めると13チーム出場しています
前日夕方からおこなわれた開会式で前年度の優勝杯を返還する磯崎哲也/外薗潤平。前週に唐津470全日本を制したふたりがスナイプ優勝杯を返還するという不思議な光景です
開会式では今年亡くなられた偉大なる先輩セーラー、松本富士也さん(全日本優勝、元SCIRA会長)を偲んで全員で黙祷。大会パンフレットには氏の経歴が掲載されています
第75回全日本スナイプ級ヨット選手権 初日成績
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