吉田・木村優勝! 75艇出場、関東470フリートレースレポート
ジリジリと焼けるような夏の日差しの中、7月30、31日の2日間、「2022年第4回関東470協会フリートレース」が開催されました。(レポート/関東470協会)
前回大会の関東470選手権では天候に恵まれませんでしたが、この2日間は風に恵まれて6レース行われました。また、関西学院大学、京都大学と関東水域以外からも沢山の参加がありました。ありがとうございます。
そして、関東470フリートレースでは、オリンピックセーラーも参加しており、上位選手とも一緒に走ることができるのが醍醐味とも言えます。
Day1
朝から南の風が安定して入っており、予定通りのスタートとなりました。風は190~210度の風向で、風速は10~20ノットと時間が経つにつれて風速が上がっていきました。
台風の影響もあり、波も次第に高くなり、うねりも大きくなっていきました。その中でブローや波の対処ができ、O旗掲揚時に効果的なパンピングをしている艇が安定して上位に固まっていました。
艇団の中盤以降の艇は大きく右海面に伸ばして上マークにアプローチしており、上マーク回航時にオーバーセールしている艇が多数見受けられました。
オーバーセールはシフトへの対処ができなくなるため、帆走する距離が長くなること、マーク付近でポートアプローチ艇に内側をとられることになるため適切なアプローチを意識したほうがいいと思います。
Day2
2日目は南風が安定して吹き出し、コースセット180度、定刻でスタートしました。安定した南風が継続する季節ですが、不規則に振れる風の中コース取りに悩んだ選手が多かったのではないでしょうか。
特にスタート直前で風がふれる事が多く、スタート前の駆け引きの上手なチームがスタート後にトップスピードで帆走し、上位で回航していました。
スタートについては第二線でポジョンを取る艇が多くみられました。普段の練習ではポジョンが取れている艇も複数の艇がいる大会では混戦に慣れていないため、普段の実力を出すことができなかったと思われます。
普段の練習から自分がどこからスタートをしたいのか、そこから第一線でスタートするためにどこで待つといいかを考えていくことが必要であると思います。
特に自艇が前に進んでいるのか、後退しているのか、ただ流されているだけなのか、日ごろから考えることが必要です。運営艇から見ていても、スタートライン付近で艇が後退しているにも関わらず舵を逆方向に切って、思いがけずタックしてしまいケースとなっている事象が多く見受けられました。
成績は以下の通りです。
優勝 吉田 愛/木村直矢 (Cabc’S Group/ピアソンマリンジャパン)
準優勝 岡田 奎樹/青木武斗 (トヨタ自動車東日本株式会社/―)
3位 高山大智/盛田冬華 (ヤマハ発動機株式会社)
今大会を持って全日本470前までのフリートレースはすべて終了いたしました。全日本470選手権、470ジュニアワールドへ出場される選手の皆様、活躍を楽しみにしております。
それぞれの大会へ向けて今回みつけた課題を克服できるよう練習を頑張って欲しいです。また、10月13〜16日にJSAF 江の島オリンピックウィークが開催されます。
オリンピッククラスを中心に大会が開催されますので、470級選手の皆様の多くのご参加をお待ちしております。
- 関東470協会(公式)https://www.enoshima470.org/