Loading

日本女子29er銅メダルを獲得!ユース世界セーリング選手権最終日

 7月14日、オランダ・ハーグで開催された「アリアンツ・ユース世界セーリング選手権」で女子二人乗りスキフ29erに出場した市橋愛生/後藤凛子(いちはしまなせ・早稲田佐賀高/ごとうりんこ・横浜市立南高)が銅メダルを獲得しました。日本スキフ史上初のメダル獲得です。(BHM編集部)

ユースワールドで銅メダルを獲得した市橋愛生(右)/後藤凛子

 最終日も5〜8ノットの軽風戦となりました。2レースおこなわれた女子29erは最終レースのダウンウインドで不利を受けた日本が香港へ抗議。この結果、香港が失格となり日本が総合3位を確定。日本初となるスキフ種目でのメダルを獲得しました。

 高校3年の市橋/後藤は九州と関東に住む遠距離ペアのため、週末の練習と日本セーリング連盟が主催する強化合宿など限定されるなかでトレーニングしてきました。

 また、29erという日本では数少なく競争相手がいない、国際大会を目指した実践レースができないなど不利な点も多くありました。そのなかで結果を出したことは、日本での活動基礎が認められたことでもあり、彼女たちは大きな道標を作り上げたといえます。

 市橋選手、後藤選手、コーチのみなさん、保護者のみなさん、本当におめでとうございます!

女子420はスペインが逆転優勝。出口愛海/宮本あかりは2位と3点差の総合6位となりました
男子フォーミュラカイトはシンガポールのマックス・マエダーが優勝。タイトル総なめの15歳です
国対抗戦のネーションズ・トロフィーはスペインが獲得しました
来年2023年には世界最大規模となる五輪10種目合同の世界選手権が開催されるオランダ・ハーグ。出場数を考えるとこのスロープは出艇が大変そうです
最終日ハイライト映像

◎アリアンツ・ユース世界セーリング選手権 5日目最終成績
女子スキフ 29er 参加23艇 12R終了時
1 ARG Amparo STUPENENGO PEFAUR / Julia PANTIN 27.0p
2 FRA Lucie GOUT / Fleur BABIN 35.0p
3 市橋愛生/後藤凛子 67.0p

女子2人乗りディンギー 420 参加21艇 9R終了時
1 ESP Maria PERELLO MORA / Marta CARDONA ALCANTARA 35.0p
2 GER Amelie WEHRLE / Amelie RINN 39.0p
3 ITA Camilla MICHELINI / Margherita BONIFACCIO 39.0p
6 出口愛海/宮本あかり 42.0p

男子/男女混合2人乗りディンギー 420 参加23艇 9R終了時
1 USA Freddie PARKIN / Asher BECK 38.0p
2 ISR Roi LEVY / Ariel GAL 39.0p
3 CRO Ema SAMARZIJA / Leon SCHEIDL 42.0p
7 早川 大翔/鈴木 海翔 59.0p

女子ウインドサーフィン ユースiQFOiL (with 8.0m rig) 参加27艇 10R終了時
1 ISR Tamar STEINBERG 8.0p
1 TUR Merve VATAN 13.0p
3 SLO Lina ERZEN 26.0p
15 佐伯紗菜 108.0p

男子ウインドサーフィン ユースiQFOiL (with 8.0m rig) 参加31艇 11R終了時
1 GBR Charlie DIXON 11.0p
2 NED Hidde van der MEER 27.0p
3 ESP Nacho BALTASAR SUMMERS 33.0p
14 穴見 賢太 107.0p

女子一人乗りディンギー ILCA 6 参加56艇 7R終了時
1 IRL Eve McMAHON 9.0p
2 AUS Evie SAUNDERS 24.0p
3 NED Roos WIND 30.0p
38 小山すみれ 185.0p

男子一人乗りディンギー ILCA 6 参加61艇 7R終了時
1 IRL Rocco Wright 26p
2 BER Sebastian KEMPE 31.0p
3 GER Ole Schweckendiek 31.0pp
45 西村拓真 224.0p

ネーションズトロフィー成績
1 ESP 57p
2 FRA 69p
3 ITA 80p

男子スキフ 29er 日本の出場なし
女子カイトボーディング FormulaKite 出場なし
男子カイトボーディング FormulaKite 出場なし
男女混合マルチハル Nacra 15 出場なし

ユース世界セーリング選手権/ユースワールドの国別エントリー状況です。ユースに力を入れている国=オリンピックで多くのメダルを獲得する可能性のある国といえます。これを見ると強豪国では次世代の育成を必ずおこなっているのがわかります。次期五輪開催国のフランス、アメリカ、オーストラリアの強化もわかりやすいですね
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSYOUTH