Loading

北島・井戸組が初優勝を飾る!芦屋テーザー西日本選手権

 7月10日、兵庫県芦屋市・兵庫県立海洋体育館(芦屋マリンセンター)で「第33回テーザー級西日本選手権」が実施されました。(レポート・写真提供/日本テーザー協会)

テーザー西日本選手権で優勝した北島龍一/井戸達彦。公式戦初優勝を決めました

 この大会は2022シルクロードヨットレース「奈良スポーツフェスティバル」の一貫として、奈良県セーリング連盟・日本テーザー協会の共同開催で行われました。大会は日曜日のみの開催で、前日の土曜日には練習会が開催されました。

 前日の練習会は、軽風予報が一転、ガストで8m/sが吹く過酷なコンディションとなりました。練習会には大会前日から集まった7艇が参加しましたが、トラブルにより帰港する艇もあり、段々と艇数が減っていく事態に。2レースのみ実施して終了しました。

 レース当日には12チームが参加して全3レースを行いました。朝は微風でレース海面までの遠い道のりを辛抱強くセーリング。なんとかレース海面に到着すると、幸運にも軽風の南風で安定してきました。この日も予報に反して、段々と南風が強まっていくコンディションとなり、軽風からオーバーパワーまで幅広い風域でレースを実施することが出来ました。

 第1レースは2〜3m/sの軽風で実施され、トップの北島龍一/井戸達彦(葉山F)、2位の植田泰平/植田典子(芦屋F)がデッドヒートを繰り広げて数秒差でフィニッシュ。続く3位は三輪記裕/山田竜也(大阪北港F)でした。

 第2レースは3〜4m/sの中、三輪/山田がトップフィニッシュし、第1レースに続けて好成績を残しました。2位は池田俊則/秋吉寿美子(大阪北港F)、3位は石川光輝/西代 周(大阪北港F)となりました。

この時点で暫定1位は三輪/山田で4点、暫定2位は北島/井戸で6点、暫定3位は植田/植田と長義晴/浜田勇一(芦屋F)が8点タイと、風が強まる中で誰が優勝するかわからない展開になりました。

 5〜6m/sで行われた最後の第3レースは、オーバーパワーのコンディションの中、トップは北島/井戸、2位は長/浜田、3位は石川/西代となりました。

 3レースを無事に終え、総合優勝は1-5-1で北島/井戸が獲得しました。2位には3-1-5で三輪/山田、3位には4-4-2で長/浜田(グランドマスタークラス優勝含む)がつけ、スーパーグランドマスタークラス優勝は池田/秋吉、マスタークラス優勝は石川/西代でした。

◎優勝した北島龍一選手のコメント
 我々は東工大ヨット部を引退した後にテーザーでの活動を始め、今年で2年目になります。今回テーザーの公式戦で初めて優勝することができ、とてもうれしいです。
 テーザーという艇種は、トラピーズやスピネーカー、ランチャーといった派手な艤装はありませんが、ローテーションマストやフルバテンなど、470やスナイプにはないシステムがあります。また、艇体重が軽いために艇速が速く、車に載せて気軽に遠征に行けるメリットもあります。
 もしヨット部を引退した後もヨットを続けたいという気持ちがある人は、ぜひテーザーに一度乗ってみてください! ぜひお待ちしています!

 次回の公式レガッタは8月20、21日に和歌山で行われるミッドサマーレガッタです。レセプションパーティーも開催予定ですので、ぜひご参加ください!

 さらに、9月にはアメリカのシアトルで世界選手権、11月には江の島で全日本選手権が開催される予定で、テーザー界隈がとても盛り上がってきています。ニューカマーはいつでも大歓迎ですので、興味がある方はぜひ日本テーザー協会にご連絡ください。

第33回テーザー級西日本選手権 成績表
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWS