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アイスランドへ向けてスタート!ヴァンデ・アークティック

 6月12日、仏レ・サーブル・ドロンヌでIMOCA60による「ヴァンデ・アークティック」がスタートしました。アイスランドを回航する3500マイルのひとり乗りオフショアヨットレースにヴァンデ・グローブ出場を目指す25選手/25艇が出場。現地時間17時にスタートした艇団は北東の風を受けて北西へ向かいました。(BHM編集部)

25艇が出場するヴァンデ・アークティック。約3500マイルのオフショアヨットレースが始まりました

 これから艇団はフランス・ビスケイ湾を抜けてアイルランド・ファストネット岩礁を目指して上がっていくことになります。現在、進行方向には大型の高気圧があり、風は徐々に落ちていく予報です。この風の弱くなるエリアをどう切り抜けるかが第一関門となりそうです。

 スタートで飛び出したのは、2020年前大会優勝の〈Charal〉(Jérémie BAYOU)をはじめ〈Bureau Vallée〉(Louis BURTON)、〈LINKEDOUT〉(Thomas RUYANT)といった優勝候補艇。白石康次郎〈DMG MORI Global One〉は上位集団に食らいつき西方へ進路を伸ばしています。

レ・サーブル・ドロンヌのビレッジ(ヨットハーバー)。大会前の一週間で4万人の観客が訪れました。一般入場者はさん橋から船を見学でき、運が良ければスキッパーに声をかけることもできます
港から海へ抜ける水路には多くの観客が集まり、出港するIMOCAを応援しています
4度のヴァンデ・グローブ出場経験を持つジェレミー・ベイユ〈Charal〉。プロフィールによれば、Charal社と2026年までパートナーシップを延長したとのこと
ちなみにCharalは食肉製品加工会社で、フランスのスーパーマーケットにはこのような商品がずらりと並んでいます
2020-21ヴァンデ・グローブで3位のルイス・バートン(仏・37歳)はスコウ型のIMOCA(旧L’Occitane)で挑戦します
出港直前の白石選手とハンガリーのSzablocs Weores選手
本レースと同じスタート時間、同じ気象条件でオンラインによる「ヴァーチャルレガッタ・オフショア」もスタートしました。世界から3万人以上が参加しています。編集長も久々に参戦。目標はもちろんDMG MORI Global Oneに勝つことです。途中からでも参加できるので、みなさんもぜひご参加ください

◎ヴァンデ〜アークティック〜レ・サーブル=ドロンヌ出場 25選手/艇名
Fabrice Amedeo〈Nexans – Art & Fenêtres〉
Romain Attanasio〈Fortinet – Best Western〉
Éric Bellion〈COMMEUNSEULHOMME powered by Altavia〉
Jérémie Beyou〈Charal〉
Arnaud Boissières〈La Mie câline〉
Louis Burton〈Bureau Vallée〉
Conrad Colman, USA/NZL〈Imagine〉
Antoine Cornic〈Ebac〉
Manuel Cousin〈Groupe SÉTIN〉
Charlie Dalin〈Apivia〉
Louis Duc〈Fives – Lantana Environnement〉
Benjamin Dutreux〈Guyot Environnement – Water Family〉
Benjamin Ferré〈Monnoyeur – Duo For A Job〉
Pip Hare GBR〈Medallia〉
Isabelle Joschke GER/FRA〈MACSF〉
Nicolas Lunven〈Banque Populaire〉
Sébastien Marsset〈Cap Agir Ensemble #sponsorsbienvenus〉
Giancarlo Pedote ITA〈Prysmian Group〉
Alan Roura SUI〈Hublot〉
Thomas Ruyant〈LinkedOut〉
Damien Seguin〈Groupe APICIL〉
Kojiro Shiraishi JPN〈DMG MORI Global One〉
Guirec Soudée〈Freelance.com〉
Denis van Weynbergh BEL〈Laboratoires de Biarritz〉
Szalbocs Weöres HUN〈Szabi Racing〉

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