5月21、22日、広島観音マリーナで「セイルヒロシマ2022」が行われました。2000年から始まったこの大会、コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。中・四国では最も大きなディンギーレガッタとして多くの社会人、大学生が参加します。（レポート、写真：広島県セーリング連盟レース委員会　松尾英樹）

　今回は470、スナイプに加え、モス・スプリングレガッタを同時開催しました。中四国地方ではあまり目にすることがない、モスクラスですから大きな注目を集めました。

　大会初日は高気圧に覆われた影響でなかなか風が上がらず、長い風待ちから始まりました。風待ちの間に招待選手の小泉颯作／三浦 匠（トヨタ自動車東日本／山口県スポーツ交流村）による講習会が行われました。さらにはモス協会の後藤会長によるモスのお披露目があり、普段目にすることが少ないモスに選手たちは興味津々でした。

　レースは午後から吹き始めた5ノットの風で470、スナイプともに1レースを実施。ブローの濃淡のある中、巧みなコース取りをした社会人、ベテラン勢が上位を占めました。残念ながらモスは飛べるだけの風が無く出艇をすることもなく初日終了となりました。

　2日目。気温も上がり昼前から入ったシーブリーズでレース開始。モスも鼻息荒く出艇してきました。しかしここでトラブル発生です。この時期、広島湾内は産卵で接岸してくるアカエイの大群がおり、高速で疾走するモスが不意に衝突するトラブルが発生しました。それによりフォイルを損傷しリタイアする選手が数名出ました。

　レースは470級はO旗が上がるコンディションとなり実力に勝る、社会人が抜け出し招待選手の小泉／三浦がオールトップの完全優勝を決めました。スナイプもベテラン勢の活躍が素晴らしく、安森／森本（三菱重工業広島）が優勝。安部組が準優勝と三菱重工業チームの１、２となりました。

※2022モススプリングレガッタレポートへ続きます

• ツイート