岡田・吉岡組は総合9位。フランス・オリンピックウィーク最終日

2022.05.01

　4月30日、フランス・イエールで開催されている「第53回フランス・オリンピックウィーク」（Semaine Olympique Française = SOF）。大会最終日は３海面に分かれて決勝メダルレースがおこなわれました。日本勢で唯一メダルレースに進出した470の岡田奎樹／吉岡美帆は３位フィニッシュで総合９位へあがり大会を終えました。（BHM編集部）

スピードが課題と話す岡田／吉岡。本大会は総合9位で終えました。プリンセスソフィア杯に続いて2大会連続でメダルレース進出です

　オンデッキ程度の弱い風でおこなわれたメダルレースではイギリス、オーストリアがリコール。岡田／吉岡は、この段階で９位は確定しましたが、混戦のなかで徐々に順位をあげていくという内容でした。

　これは前日に14位から10位へあがりメダルレースへ出場するための執念にも似た岡田／吉岡の「最後まであきらめない戦い」を実践していて、順位以上に価値のある戦いを見せてくれました。

「今回は思うようなレースができず苦しい戦いでした。プリンセスソフィア杯からの課題になっている道具、セールを使いこなせずにスピードが足りていない。ただ、スピードがない時にスピードを出す努力や、踏ん張りを学べたのは収穫です。そういった意味では、冬に練習してきたことが生きています。今年の目標は世界選手権です。そこまでにスピードを改善したい」（岡田奎樹）

「大会に入るまで動作練習とフィジカルトレーニングを重点的におこないました。スピードが足りないので、アップウインドのコース引きに苦戦しています。日本に戻ってもう一度整理してみたい。わたしの目標は男子と同レベルのクルーになること。まだ、筋力も体力も劣っています。いまは理想とするクルーの半分程度の段階です。これから成長していきたい」（吉岡美帆）

　岡田／吉岡はこの後、日本に戻６月にオランダで開催されるワールドカップ「アリアンツレガッタ」、オランダ世界選手権テストイベント、中国アジア大会を経てイスラエル世界選手権に出場します。

470では大ベテランとなったスウェーデンのアントン・ダールベリ（右）が金メダル獲得

岡田／吉岡は大会前にあうんの呼吸を作る動作練習。ふたりのコンビネーションも向上してきました

フォーミュラカイトで優勝したシンガポールのマキシミリアン・マエダー選手は若干15歳ながらヨーロッパ選手権でも優勝した実力選手です

表彰セレモニー。開会式、閉会式も通常どおりにおこなわれ、コロナ以前と違ったことはほとんどありません。レース後の食事サービスがなくなったことぐらいでしょうか

大会を終えて選手たちは次の目的地へ。バルクヘッドマガジン編集長の長期取材遠征も一段落です。日本へ戻ります

◎第53回フランス・オリンピックウィーク最終成績
男女混合470級／51艇 10R終了時
1 SWE 35.0p
2 FRA 42.0p
3 GER 51.0p
4 ITA 53.0p
5 AUT 54.0p
6 SUI 55.0p
7 GBR1 60.0p
8 ESP 55.0p
9 岡田奎樹／吉岡美帆 64.0P (14)-7-6-4-6-9-17-6-6-3
10 GBR11 79.0p
27 高山大智／盛田冬華 4-11-(UFD)-20-20-7-2-3-3

女子49erFX級／38艇 12R終了時
27 田中美紗樹／永松瀬羅 (18)-17-2-9-11-8-13-11-13-8-11

女子ILCA6級／65艇 10R終了時
48 冨部柚三子 41-38-3-12-60-54-(BFD)-50-41-55

男子ILCA7級／129艇 9R終了時
81 瀬川和正 (26)-21-24-22-27-28-35-39-19

男子iQFOiL級／57艇 16R終了時
43 穴見知典 40-(47)-36-36-37-40-41-(DNC)-(42)-34-25-27-25-41-17-17

女子iQFOiL級／32艇 15R終了時
22 新嶋莉奈 24-22-(31)-19-22-(25)-24-20-22-(26)-21-15-11-11-11
28 大西富士子 26-25-25-22-23-27-(30)-(28)-27-27-27-25-27-19-(DNF)
31 山辺美希 30-(31)-30-27-24-(31)-31-31-31-30-29-27-31-29-(DNC)

※日本選手出場なし
男女混合Nacra17級／32艇
男子49級／61艇
男子フォーミュラカイト／68艇
女子フォーミュラカイト／42艇