セールGPグランドファイナル初日、日本が首位に立つ
3月26日、セールGPグランドファイナル初日。春の陽気ただようサンフランシスコに集まった大観衆を前に、日本とオーストラリアが素晴らしいパフォーマンスを見せ18ポイントの同点でフリートをリード。最後のレースで1位をとった日本が暫定首位で初日を終えました。(レポート/ジャパン・セールGPチーム)
オーストラリアはトップフィニッシュこそ逃したものの、安定したパフォーマンスで、日曜日のグランドファイナルに向け、上々の仕上がりを見せました。
日本は第3レースで勝利し、この時点でオーストラリア、米国と並んでグランドファイナル(シーズン決勝レース)への進出をほぼ確実にしました。
ふりそそぐ春の日差しの下、開幕レースがスタートしました。斬新なカラーリングに注目が集まったイギリス艇、ベン・エインズリー率いるチームは、このレースでオーストラリアを抑え1位。新装F50のデビュー戦を見事に飾りました。
サンフランシスコで新たに披露されたものはイギリス艇だけではありませんでした。大会直前にドライバーのフィル・ロバートソンが退任したスペインは、若きドライバー/ジョルディ・シャマルが初めて舵を握りました。
残念ながら彼のデビューレースは最下位に終わりましたが、バルセロナ出身で東京五輪銅メダリストのシャマルは引き下がりませんでした。第2レースで3位、さらに第3レースでは2位を獲得。スペインのF50ビクトリア号は、満員御礼の観客席の目の前でフィニッシュラインを切ると、大歓声に包まれました。
第2レースではデンマークが今季3勝目となるトップフィニッシュ、日本は序盤のミスから驚異のカムバックを見せ、2位でフィニッシュ。アメリカはこのレースでも振るわず7位となりましたが、ジミー・スピットヒル率いるチームはグランドファイナルに向けて力を蓄えているのではと一部で囁かれています。
第3レースでは、徐々に強まる風の中、時速90kmを何度も超える猛スピードで日本がトップフィニッシュを果たしました。2位のスペイン、3位のオーストラリアも強風の中、その実力を発揮しました。
その他、フランスは7、8、7位の成績で、アメリカに5点差で最下位。ニュージーランドは、第3レースで最下位となるなど厳しい戦いでしたが、最終的にスピットヒルに1ポイント差をつけ6位で初日を終えています。
27日の日曜日は午後2時(日本時間28日午前6時)からフリートレース2レースが行われ、その後グランドファイナルが予定されています。
フリートレース終了後、大会リーダーボードのトップに立ったチームが大会チャンピオンとなり、シーズンポイント総合上位3チームが勝者総取りのグランドファイナルに挑みます。
最終日、レース艇に大きなダメージがない限り、オーストラリア、アメリカ、日本がチャンピオンシップトロフィーをかけ、サンフランシスコ湾で対決します。