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日本初eインカレ優勝は横国大、個人戦は東北大が勝利!

 3月19、22日、eSailingによる学生選手権「春期eセーリング学生王者決定戦」がおこなわれました。今年は日本初となる団体戦と個人戦(昨年に続いて2回目の開催)の二本立てで開催され、インカレさながらの熱戦が繰り広げられました。(BHM編集部)

2日間(団体・個人)に渡って開催されたeセーリング学生王者決定戦(日本VRIクラブ主催)。リアルセーリングや部活動に役立てて欲しいという主催者の願いから賞品だけでなく賞金も用意されました

 eSailing学生王者決定戦の結果は次のとおりです。
3月19日 団体の部 参加7チーム/21艇
1位 横浜国立大B
2位 東京工業大
3位 横浜国立大A
4位 北海道B
5位 滋賀大
6位 北海道A
7位 京都産業大

3月22日 個人の部 参加14艇
1位 muimui(村上太一。東北大医2年)
2位 mamba4406(玉川理久。立教大4年)
3位 Kanako(三木花菜子。神戸大医4年)※女子優勝

 初の試みとなる団体の部は3艇/1チームのインカレ形式でおこなわれました。出場艇が21艇/7チームとなったため、毎レース1チームが休憩して(ゲームの上限が20艇のため)合計7レース実施。選手の得点を合算して低得点方式で競われました。

 団体戦序盤は東工大がリード。横浜国立大は2021年ナショナルチームのsoken選手を核にポイントを稼ぎ、第4レースで東工大を逆転して、逃げ切り優勝を決めました。

◎団体の部 横浜国立大B 古川悠航リーダー(1年・スナイプ)コメント
「この大会の初代王者になることができて本当にうれしいです。最終レースまで全く気の抜けない状況だったので、毎レース非常に緊張しました。レースの勝因は、個々の技量の高さからなるポジショニングの取り方です。個々のハンドリングやアドリブ力を活かして自分達の有利なポジショニングを要所要所で上手く作ることができたのが大きかったです。このような素晴らしい機会を企画、支援、運営して頂いた関係者の皆様には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました」
【横浜国立大B 出場選手】
古川悠航(1年)
川添敦史(2年)
河村壮憲(4年)

 3月22日に開催された個人の部には14選手(うち女子3選手)が出場しました。J/70を使用して全7レース、軽風〜強風まで、ショートからロングコースまでバラエティにとんだ海面で競われました。

 レースは団体戦で活躍したsoken選手(横浜国立大)が第1レース、第2レースでトップを取ってスタートダッシュを決めましたが、ミディアムからロングコースに変更されると風読みに定評があるmuimui選手(東北大医)が急上昇。最終レースもあぶなげなくトップフィニッシュを飾り個人戦優勝を飾りました。muimui選手は、現在開催中の2022年度eSailing世界選手権・第1戦で世界1位を獲得した期待の選手です。

◎個人の部 村上太一〈muimui〉コメント
「有名選手たちが集う中、なんとか優勝を勝ち取ることができ、うれしく思います。序盤のレースはラインバイアスと片振れがひどく、スタートで苦戦、その後も挽回できずに揉まれる展開が続いて泣きそうでしたが、4レース目の最終レグでごっそり抜いて3位に食い込めたところから流れが変わりました。さらに5レース目でスタートが決まったことで精神的に楽になり、集中してコースが引けたのも勝因だった思います。どのレースも白熱していて、闘争心を掻き立てられる楽しい大会でした。大会運営、賞品・賞金提供をしていただいた皆様、この度は本当にありがとうございました」

 次回eセーリング学生王者決定戦は今年秋頃に開催される予定です。みなさん、おたのしみに!

2021春期eセーリング学生王者決定戦・団体の部成績
2021春期eセーリング学生王者決定戦・団体の部 個人成績
2021春期eセーリング学生王者決定戦・個人の部成績

◎バルクヘッドマガジン編集長からひとこと
「日本で初めての試みとなる大学生による団体戦がおこなわれたことをうれしく思います。何をするにしても「第1回開催」はとても意味のあることです。全日本学生ヨット選手権は昭和8年(1933年)に始まり今年87回大会を迎えます。当時大会を作り上げた人たちは、まさか2022年まで続いていて世界最大級の学生ヨットレースイベントに成長しているとは思いもしなかったでしょう。eセーリング学生王者決定戦が末永く続いていくことを願います。100年後も続いているかもしれないしね(笑)。次回が楽しみです!」

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