Loading

琵琶湖の風に翻弄された3日間。同志社ウィーク最終日

 3月21日、琵琶湖で開催された「第38回同志社ウィーク」最終日は北東の風で2レースおこなわれました。3日間で6レースおこなわれ、470級は岡田奎樹/吉岡美帆(TMEJ/Benesse)、スナイプ級は内貴航路朗/秋田一樹(同志社大)が優勝を飾りました。(BHM編集部)

スナイプ優勝の内貴航路朗/秋田一樹(同志社大)

「初日、2日目の風は、いつもより不安定でホームとはいえ翻弄されました。きょうの最終日は傾向がつかめている風で、落ち着いて走ることができました。今年の目標は全日本インカレ優勝です。去年のレギュラーがかなり抜けたので新体制で挑むことになります。同志社ウィークで課題が見つかりました。これからチームづくりをしっかりやっていきたいと思います」(内貴航路朗)

「普段の練習とは違うビッグフリートの大会で優勝できてうれしいです。高校まではサッカー部。ヨットは大学に入ってからはじめました。クルー歴は1年未満です。初日は不安で緊張しましたが、第1レースを1位を取ってすこし気楽になりました。クルーワークもうまくできたと思います」(秋田一樹)

470級優勝、岡田奎樹/吉岡美帆(TMEJ/Benesse)

「今回は招待選手で出場しましたが、レース感覚を養うことも目的でした。この大会では学生選手とも交流ができました。積極的に質問してくれる選手が多くて有意義に過ごせました。レースをクルーの視点で振り返ると、風に合わせていかに動作するか。こげるときにこぐ。スピンを安定させてはるなど。基本的なことなんですが、不安定な風でこそ基本が重要になると感じました」(吉岡美帆)

「学生たちはとても積極的でたくさん質問してくれました。近畿北陸、関西の学生からは貪欲なパワーを感じます。これは関東の学生からは感じられないことかも。レースのことで学生選手にアドバイスすると、琵琶湖という固定観念にとらわれすぎているように思えました。「琵琶湖はこんな感じ。だからこうする」というパターンを持つのは良いけれど、このパターンが崩れた時、風が複雑になった時に次の手を打つ判断基準がわからなくなってしまう。いま何を重要視するのかをチームでコミュニケーションしたり、言語化して整理することが大事だと感じました」(岡田奎樹)

琵琶湖ヨットレースの拠点となる柳が崎ヨットハーバー全景。今年秋、全日本インカレが開催されます。また2025年には国民体育大会の開催地です。
パリ五輪を目指して活動する岡田奎樹/吉岡美帆。来週から欧州遠征に出発します
めまぐるしく変わる琵琶湖の風。最終日も午前中は大きく風が振れ、470級の第5レースはスタートしたもののレースキャンセルされました
社会人チームを退けて学生優勝を果たした同志社大の内貴航路朗/秋田一樹
琵琶湖はバスフィッシングのメッカです。バスボートに注意
閉会式は入賞選手のみが出席。開会・閉会式、艇長会議、ブリーフィング、招待選手講習会はすべてオンライン(zoom)でおこなわれました
同志社ウィーク470入賞選手
同志社ウィークスナイプ入賞選手
同志社ウィーク スナイプ級最終成績
同志社ウィーク スナイプ級乗艇リスト
同志社ウィーク 470級最終成績
同志社ウィーク 470級乗艇員リスト
CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWSOLYMPIC