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DMG MORI セーリングチームが若手4選手の加入を正式発表!

 1月24日。DMG MORI セーリングチームは、大西洋横断ヨットレース「ミニトランザット2023」の挑戦とともに日本選手2名、フランス選手2名のチーム加入を発表。日本選手は、三瓶笙暉古(スキッパー候補)、國米創が(コ・スキッパー候補)としてチームに加入します。DMG MORI セーリングチームは、白石康次郎選手のヴァンデ・グローブとミニトランザットで国際オフショアヨットレースに挑戦します。(BHM編集部)

大西洋横断ミニトランザット2023に挑戦するDMG MORI セーリングチーム若手4選手が発表されました

◎DMG MORI SAILING TEAM プレスリリース
 DMG MORI SAILING TEAM(以下、チーム)は、昨年立ち上げた若手育成プログラム「DMG MORI SAILING ACADEMY」の一環として、2022年2月より、若手研修生4名とともにMini6.50艇での研修プログラム(以下、本プログラム)を開始いたします。(文/DMG MORI SAILING TEAM)

 チームは、活動方針の一つに掲げる「若手スキッパー、エンジニアの育成」に沿い、外洋セーリングの分野で活躍できる人材の育成に取り組みます。また、本プログラムを通した長期的な目標として、日本をはじめアジアにもっとセーリング文化を広めたいと考えております。

 DMG MORI SAILING ACADEMYは、チームと同じフランスのロリアンに拠点を置き、全長6.5mのMini6.50艇で「Mini Transat 2023(ミニ・トランザット)」への参加を目指します。

 Mini Transatは、白石康次郎氏がアジア人で初めて完走した単独無寄港無補給の世界一周ヨットレース「Vendée Globe(ヴァンデ・グローブ)」への登竜門として知られ、前回2021年大会では90艇が出場しています。現在、チームはロリアンにて新しくMini 6.50プロトタイプ艇を2艇建造しています。

 チームは、2022〜23年シーズンの本プログラム研修生としてスキッパー研修生2名、コ・スキッパー研修生2名の男女合計4名を選出しました。

 日本からは、以前よりチームの一員としてその実力を証明していた三瓶笙暉古(サンペイ・フェデリコ、スキッパー研修生)と、國米創(コクマイ・ハジメ、コ・スキッパー研修生)が参加します。

 もう一組のスキッパー候補1名とコ・スキッパー候補1名の枠に対し、世界中から200名以上の応募がありました。複数の選考を経て、Laure Galley(ロール・ギャレー、スキッパー研修生)、Alexandre Demange(アレクサンドル・デゥマンジュ、コ・スキッパー研修生)をチームに迎え入れることとなりました。

 2022年2月より始まる本プログラムでは、白石康次郎氏とチームの経験と知識に基づき、セーリングコーチングに加え、ボートの製造、エレクトロニクス、プロジェクトマネジメントに関する研修プログラムを実施します。

 研修生が、チームの一員として活躍することで、実践的なスキルの習得および向上を目指します。

フランスではMini6.50のプロトタイプの建造が進んでいます

◎三瓶笙暉古(サンペイ・フェデリコ):スキッパー研修生(男性・25歳)
 日本出身。2017年より白石康次郎氏のサポートスタッフとして従事し、2018年の発足当初よりチームに所属しています。船上のあらゆる技術に精通し、Vendée Globe 2020-2021に向けては、白石氏のセーリングトレーニングパートナーも担いました。彼は、第35回America’s Cupで日本のソフトバンクチームのテストセーリングで初めてヨットに乗ったことをきっかけに、特に外洋セーリングに情熱を注いできました。夢である世界一周レースでの完走に近づくため、本プログラムに参加します。

◎國米 創(コクマイ・ハジメ):コ・スキッパー研修生(男性・27歳)
 日本出身。「アレックス」の愛称で親しまれています。法政大学で国際文化とスポーツ科学を学び、三瓶と同じくRedBull Youth America’s Cupにアジア勢として初出場しました。2018~2020年は、「フィン」級において、セーリング日本代表チームの一員として東京オリンピックへの出場を目指していました。その後、2021年6月よりDMG MORI SAILING TEAMに所属し、JAPAN TOUR 2021の運営に携わりました。三瓶笙暉古のコ・スキッパーとして本プログラムに参加します。

◎Laure Galley(ロール・ギャレー):スキッパー研修生(女性・27歳)
 フランス出身の女性スキッパー。フランスのベルフォール・モンベリヤール工科大学で機械工学とデザインの学位を取得し、現在は造船技師として働いています。その技術力と知識から、革新的な最先端技術を搭載したレーシングヨットの造船に対して、情熱をもって取り組むチームプレーヤーです。インショア(内海)とオフショア(外洋)の両方でセーリング経験があり、今後、本プログラムを通してさらにスキル向上が期待されます。

◎Alexandre Demange(アレクサンドル・デゥマンジュ):コ・スキッパー研修生(男性・23歳)
 フランス出身。現在、フランスのEIGSI(La Rochelle Engineering School)でエンジニアリングの修士号を取得しています。外洋ヨットレースの分野で働くために、機械設計から電子工学、デジタルシミュレーションまで、幅広い専門分野を学びました。また、8年間にわたるヨットレース経験では、420級および470級レースでのフランス国内大会優勝をはじめとする、数々のレースで表彰台に登っています。ロール・ギャレーのコ・スキッパー(スキッパーと同乗しサポートする)としてチームに参加します。

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