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OPセーラー56選手が蒲郡に集合!第4回SAILFASTカップ

 昨年11月にワスプ級で開催した第3回もまだ記憶に新しいが、年明け間もない1月8〜10日の三連休に、今度はOP級を対象にした第4回の「SAILFASTカップ」を開催した。会場の豊田自動織機 海陽ヨットハーバーでは約1カ月後にナショナルチーム選考会が開催されることもあり、全国から56艇ものエントリーがあった。(レポート/SAILFAST 後藤浩紀)

蒲郡で開催された「第4回SAILFASTカップ」。OP級A、Bクラスに56選手がエントリーしました

 Aクラス50艇のうち40艇は選考会に出場する選手であり、来月の決戦を占う意味でも、各自のトレーニングの進捗を確かめる意味でも、絶好の機会であったといえる。

 大会初日はいかにも冬の蒲郡らしい、風軸320度風速15〜20ノットの絶好のコンディションで3レースを行った。規則正しい左右のシフトが続いたかと思うと、ときに気まぐれに大きく片振れる展開もあり、有力選手でも大きく順位を崩す場面が見られた。そんな難しい3レースをまとめたのは意外にも我が家の長男大志で、4-4-2位の10点で暫定首位に立った。

 2日目。前日より西よりの300度から少し弱めの8〜12ノットが支配的だが、ときおり15ノットオーバーの強いガストが右から入る。だからといって右に突っ込むと左奥が伸びたりと、頭を悩ませる選手たちが多い中、この日の4レースを1-2-2-2位という驚異的なロースコアでまとめたのは、他でもない全日本チャンピオンの堤悠人だ。王者になんとか食い下がるのは、東日本チャンプの鈴木しおんと西日本チャンプの堀野瑠海。また地元の雄、本多剛も虎視眈々と表彰台を狙う。

 迎える最終日は終日微風の予報だったが、幸運にも良い方に外れてくれた。310度を軸に5-10ノットの軽風が続き、残りの3レースを滞りなく実施することができた。

 このライトコンディションを得意とする池田航介が、2レースを3-2位と締めくくったことで、見事に表彰台に滑り込み成功。最終レーストップの本多が2位、その本多に16点差をつけた堤が文句なしの優勝を飾った。

 また6艇が参加したBクラスも立派に10レースを走り切ったことも忘れてはならない。この寒い中でAクラスと同じ上マークを回り、特に最終日はビデオ判定が必要なほどの大接戦を繰り広げた。Bクラスは大阪ジュニアの林田大和が、追いすがる角森帆朱や和田悠生を振り切って優勝を決めた。

◎コロナ禍、ヨットレースの灯を絶やさないために始まったSAILFASTカップ

 もともとこのSAILFASTカップは、コロナ禍まっただ中の2020年、ヨットレースの灯を絶やさないためにスナイプ級で開催したことに端を発する。これで4回を数えるが、計測もなければ審判もいない、あくまで練習会の延長に過ぎない。それでも毎回、選手たちの真剣な眼差しや、弾けるような笑顔は決して大きな大会と遜色ないものだと感じる(もちろんイベントとして万一の事故や損害に対しては保険をかけている)。

 手前味噌になるが、選手やサポーターを満足させる試みを積極的に取り入れていることを記しておきたい。視認性の高い大きなマーク。電動コンプレッサーを改造した、海面中に鳴り響くホーン。フィニッシュと同時に入力を開始し、即座にオープンチャットに掲示される暫定成績。その順位に伴い、海上でも毎レース交換される三色のビブス。スタート予定時刻や回航の情報、写真や動画もリアルタイムで支援艇や陸上に届くなど、他の大会でも取り入れていただけるなら、喜んでノウハウを共有したいと考えている。

 また今回特に好評を得たのがトラッキングの導入だ。TracTrac社の協力により、全参加艇にトラッキングデバイスを搭載できた。リアルタイムでレースの動向を追えるのはもちろん、レース後の選手たちの振り返りにも非常に有用である。

 また安全管理上や、フィニッシュ順位の確認など、テクノロジーの力でこれほどヨットレース運営がしやすくなるなら導入しない手はないと感じる。ヨットレースの楽しさを凝縮したようなイベントを今後も継続していきたい。

第4回SAILFASTカップ Aクラス成績
第4回SAILFASTカップ Aクラス上位入賞選手
第4回SAILFASTカップ Bクラス成績
第4回SAILFASTカップ Bクラス上位入賞選手
CATEGORY:  DINGHYINSHOREJuniorNEWS
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