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日本、レース復帰するも決勝進出ならず。SailGPシドニー最終日

 12月18日、トム・スリングスビー率いるオーストラリアは、シドニー湾で行われた予選上位3チームによる決勝戦でアメリカとスペインを破り、今シーズン4勝目をあげました。この勝利でシーズン総合ポイントを55とし、3位以下とのポイント差により、来年3月にサンフランシスコで開催されるグランドファイナルの出場権を獲得しています。(レポート/日本SailGP)

今季4勝目、地元優勝を飾ったオーストラリアチーム

 ジミー・スピットヒル率いるアメリカも、今大会2位となり、同じくグランドファイナルへの出場権を獲得しました。一方、初日にイギリスと衝突事故を起こした日本は、第3レースを欠場したにもかかわらず、大会4位に食い込み、シーズン決勝戦の出場権を獲得しています。

 大会2日目は強風のため、全7艇がスモール・ウイングとハイ・スピード・フォイルを装備。第4レースでは、ニュージーランドが好調なスタートを切り、終盤までレースをリードしていました。しかし日本は、最後見事な追い上げを見せ最終コーナーで追いつき、フィニッシュライン直前でニュージーランドのペナルティーを誘い、劇的な勝利をおさめました。

日本は前日の事故で出場が危ぶまれましたが、イギリス艇からパーツを提供されてレース復帰。ハル、ラダーはイギリス艇、ウイングセールとダガーボードは日本艇のものを使用しました
第4レースはフィニッシュ直前に日本がニュージーランドにペナルティを与えて逆転勝利

 続く第5レースでも日本はトップクラスのパフォーマンスを見せスタートから追従を寄せ付けず、再び1位でフィニッシュしました。最終日の予選2レースで、これ以上にない追い上げを見せた日本でしたが、アメリカとスペインにわずか1ポイントおよばず、惜しくも決勝進出を逃しました。

 決勝は予選1位のオーストラリア、2位アメリカ、3位スペインの3チームで競われました。スリングスビー率いるオーストラリアは、常に重要な場面で優位に立ち、序盤からリードを広げ他艇に一度もリードを許さず、約2年ぶり2度目となる地元優勝を飾り、今シーズン4勝目をあげ、SailGPシーズン・チャンピオンの防衛に一歩近づきました。

 SailGPシーズン2最終戦アメリカ・セールグランプリは2022年3月26日、27日にサンフランシスコで開催されます。

◎オーストラリア・セール・グランプリ最終順位
1 Australia 10p
2 USA 9p
3 Spain 8p
4 日本 7p
5 New Zealand 6p
6 Denmark 5p
7 France 4p
8 Great Britain 3p

◎シーズン・チャンピオンシップ・ポイント(総合)
1 Australia 55p
2 USA 53p
3 日本 51p
4 Spain 43p
5 New Zealand 42p
6 Great Britain 41p
7 Denmark 38p
8 France 35p

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