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SailGPシドニー大会いよいよ開幕。メンバー変更も発表

 12月17、18日、オーストラリア・シドニーでSailGP第7戦が開催します。準備作業を完了した日本艇は約2カ月ぶりに進水し、公式練習レースを行いました。実践を想定したいわば大会のリハーサルとなる公式練習レースに平日にもかかわらず多くの観覧船が集まり大いに盛り上がりました。今回シドニー大会はフランチェスコ・ブルーニの代わりに高橋レオが、要となるフライトコントローラーを努めます。(レポート/日本SailGP)

オーストラリア・シドニー湾に進水する日本艇。レースは17(金)、18(土)に開催されます

 高橋の通常のポジション、グラインダーには、第35回アメリカズカップでソフトバンク・チーム・ジャパンのメンバーとして活躍したルーク・ペインがチームの助っ人として加わりました。

 また、今回はジョー・グランフィールドの代わりに、マルチハルのスペシャリストとして世界選手権17回、アメリカズカップ3回の優勝歴を持ち、オリンピックでも銀メダルを獲得したグレン・アッシュビーがコーチとしてチームのパフォーマンスに目を光らせます。

オペラハウス前を走るオーストラリア艇
前回アメリカズカップではニュージーランドチームに所属したグレン・アッシュビーがコーチを努めます
16日におこなわれた記者会見の様子

 大会前日の16日、シドニー市内のレストランで記者会見が行われました。会見では、地元の期待を背負うオーストラリアのドライバートム・スリングスビーの1番の好敵手と目される、日本のネイサン・アウタリッジが質問攻めにあいました。その一部をご紹介します。

記者:今大会からフランチェスコ・ブルーニが外れ、高橋レオがフライトコントローラーに異動になりました。そして、グラインダーもルークが加わりましたね。 なぜ、このような変更を行ったのでしょうか?

ネイサン:「コロナ感染予防対策による検疫期間が長かったこともありますが、来季フランチェスコ・ブルーニが来ないこともありますし、チームの国籍規定もありますから、レオの育てる必要がありました。昨日のトレーニングからフライトコントローラーとしてやっていますが、よくがんばっていると思います」

記者:先日公開されたレーシング・オン・ザ・エッジ(SailGPの舞台裏を描いたドキュメンタリー番組)で、トム(オーストラリアチームのドライバー)が自分自身にかけるプレッシャーなど言及していましましたが、トムは今回、違ったやり方で挑んで来ると思いますか?

ネイサン:「昨年はいくつものメディアの仕事を抱えていたようですが、今年はそれを他のメンバーに任せて、自分の時間をしっかり確保しているようです。なので、プレッシャーは前回ほどひどくはないと思います。しかし、昨今のSailGPのレベルは上がって来ているので、シドニー大会では優勝をかけた激戦になると思います。レースで彼に勝ちたいのでベストを尽くしますよ」

記者:今週土曜日は強い風が吹くという予報です。 あなたの強みは、風が弱い時のレースです。強風の中で新しいチームメンバーと共にコンビネーションを試す良い機会になりそうですか?

ネイサン:「シドニーでは何度もセーリングをしているので、どんな風になるかは知っています。でも、このタイプの船は風が強いと本当に難しいんです。サンフランシスコは我々にとって大きな目標であり、今の目標は強風下でのパフォーマンスを向上させることです」

 注目のネイサンとトムとの戦い、そして強風をどこまで克服できるか? 明日からの日本チームの奮闘に乞うご期待。皆さん応援よろしくお願いいたします!

◎SailGPシドニー大会 出場選手
ドライバー/ネイサン・アウタリッジ
ウイング・トリマー /クリス・ドレーパー
フライト・コントローラー/高橋レオ
グラインダー/森嶋ティモシー
グラインダー/笠谷勇希
グラインダー/ルーク・ペイン
WPP選手/梶本和歌子
WPP選手/高野芹奈

CATEGORY:  FOILINGINSHORENEWSSailGP
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