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磯崎哲也/外薗潤平、スナイプ全日本初出場・初優勝を飾る!

 12月12日、葉山「第74回全日本スナイプ級選手権」最終日は風弱く安定せず。レースはすべてキャンセルとなり、前日までの結果から磯崎哲也/外薗潤平が優勝を獲得しました。磯崎/外薗は初出場、初優勝の快挙を成し遂げました。(BHM編集部)

優勝杯を手にする磯崎哲也/外薗潤平。強風レースでも笑顔を絶やさず、ヨットレースを心から楽しんでいる様子が印象的でした

 大会最終日は長時間の海上風待ちで始まりました。風は北東から南西に変わる予報ですが、なかなか風が吹き出しません。12時30分過ぎに心もとない南東風で第7レースが開始されますが、残念ながらゼネリコ。ここで13時のタイムリミットとなり最終日のレースはキャンセルされました。

 優勝の磯崎/外薗は初日の強風で2-1-1位でリード、2日目の中風でも上位を保守して圧倒のスコアで勝利。また、2位には松永鉄也/西島 考が入り、博多湾を拠点とする才全会チームがワンツーを飾るパワーを見せつけました。

「470の活動が終わってディンギーから2年ぐらい離れていましたが、優勝できてうれしいです。走っていてクローズのスピード差はほとんどないと感じています。ダウンウインドのスピードで前に出れて有利に展開できました。外薗さんのヒールコントロールのおかげです。ありがとうございました!」(磯崎)

「レースの内容は追い上げ型でした。スタートの並びが470に比べて早く、タイミングがうまくつかめなかった部分もありました。ダウンウインドはスキッパーとの会話でヘルム感覚を大事にヒールバランスに集中していました。こうして優勝できたのもサポートしてくれた才全会のおかげです。本当にありがとうございます」(外薗潤平 )

 日本のトップセーラーが集まりハイレベルな大会となった第74回スナイプ全日本。過去の優勝経験者をはじめスナイプ実力選手の歯車が合わない中、470級で身につけたヨットレース力を武器に出場した磯崎/外薗がさらりと優勝を手にする結果となりました。彼らはこれからもさまざまなヨットレースで活躍してくれることでしょう。

 次回2022年度の全日本スナイプ選手権は8月下旬(開催地未定)に開催される予定です。

◎第74回全日本スナイプ級選手権 最終成績 68艇参加 6R終了時
1 磯崎哲也/外薗潤平 9.0p
2 松永鉄也/西島 考 23.0p
3 高曽陽平/中野裕太 41.0p
4 白石潤一郎/畠 広樹 42.0p
5 笹井正和/伊藤和央 48.0p
6 近藤康史/近藤広佳 49.0p
7 加佐原 諭/田中年彦 57.0p
8 平川竜也/岡田奎樹 59.0p

出艇時は北東風。風予報では早いうちに南西にまわって強風となる予報でした
海上で約3時間半の風待ち。なかなか南風が入ってきません。レース海面をイルカの群れが横切っていきました
12時50分過ぎにスタート開始。しかし、ゼネリコとなってしまいました
13時にAPAが上がり、最終日のレースはおこなわれませんでした。大会は1、2日目に合計6レース、3、4日目がノーレースとなりました
優勝が決まり海に飛び込んだ磯崎/外薗、松永/西島(準優勝)の才全会チーム
総合3位の高曽陽平/中野裕太。横浜国立大ヨット部出身コンビで高曽は2015年準優勝(当時はクルー)に次ぐ好成績。中野は社会人1年目。「ぼくたちはみんなからノーマークだったと思うので、そのスキをついてうまく3位に入れました(笑)」(高曽)
第74回スナイプ全日本 1〜6位入賞チーム。表彰式はオンライン(YOUTUBEライブ)でおこなわれました
2021年 第74回全日本スナイプ選手権 最終成績
ノーレースの後、急に風が吹き上がり、海上はまたたく間に大荒れに。スナイプは全艇無事に着艇しましたが、ほかのディンギーを救助するなどハーバーは一時騒然となりました
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