Loading

パリ五輪を目指す岡田/吉岡が優勝を飾る。470全日本最終日

 11月23日、「ピアソン全日本470級ヨット選手権2021」最終日は上位10艇による決勝メダルレースがおこなわれました。朝から吹いていた北東風で2レースを予定していましたが、昼前に風がなくなり陸上待機。メダルレースは午後から吹き始めた弱い南風で1レース実施され、薄いブローを確実に掴み2位フィニッシュした岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセ)が優勝を飾りました。(BHM編集部)

優勝を飾った岡田/吉岡。岡田は4度目、吉岡は3度目の優勝です。男女混合チームの優勝は史上初

 メダルレースはノーレースになるかならないかの弱い風でおこなわれました。江の島方向の右海面から出た河合龍太郎/中澤太郎(ほけんサポート企画/三井住友海上火災保険)がスピードを維持しながら右展開。同じく右寄りからスタートした岡田奎樹/吉岡美帆、左からスタートし中央の風を狙った吉田 愛/木村直矢(ベネッセ/HIKオフィス)らが接戦で上マークを回航します。

 ダウンウインドで抜け出したのは河合/中澤です。コース中央から江の島寄りの風を捉えてぐんぐん前に出ていきました。彼らに続くように岡田/吉岡もラルから抜け出していきます。

 途中スピネーカーがはらまないようなシーンもあり一進一退が続き、そのなかで薄い風を拾ったボートから順にリードを広げていくという展開になりました。

 メダルレースのトップフィニッシュは河合/中澤。そして2位に入った岡田/吉岡が総合1位を確実とし、パリ五輪を目指して活動する男女混合チームが優勝を飾りました。総合2位には小泉颯作/松尾虎太郎、3位には高山大智/盛田冬華が入賞。またを女子優勝は田中美紗樹/永松瀬羅が獲得しました。

◎全日本470級ヨット選手権 4日目上位最終成績 参加86艇
1 岡田奎樹/吉岡美帆 24p
2 小泉颯作/松尾虎太郎 33p
3 高山大智/盛田冬華 42p
4 市野直毅/福田桃奈 43p
5 吉田 愛/木村直矢 48p
6 田中美紗樹/永松瀬羅 61p
7 河合龍太郎/中澤太郎 63p
8 小西健治/有田功樹 110p
9 小柳倫太郎/久保田賢人 117p

約3時間の風待ち後、南寄りの風でスタート。風弱く順位は目まぐるしく変わりました
2位の小泉颯作/松尾虎太郎(トヨタ自動車東日本/山口県セーリング連盟)
ラルにつかまり順位を落とした高山大智/盛田冬華が銅メダル
着順成績では高山/盛田と同点。タイブレイクにより総合3位のはずが、STP(新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインによる「感染症拡大防止のための調査」未提出。セーフティレギュレーション違反で1点加算)が判明し順位を落とした市野直毅/福田桃奈
パリ五輪代表の本命となる岡田/吉岡。冬は座間味でトレーニング、来春からは欧州の大会に出場する予定です
女子優勝の田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)。ふたりはパリ五輪に向けて49erFX級で活動していますが、レース感覚を維持するためもあって470の大会に出場。来月はスナイプ全日本にも出場します
ピアソン全日本470級ヨット選手権2021 ゴールドフリート最終成績
ピアソン全日本470級ヨット選手権2021 シルバーフリート最終成績

CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWSOLYMPIC