万全準備で臨んだ本吉夏樹・松苗幸希が優勝!テーザー全日本
10月23、24日、静岡県立三ケ日青年の家ハーバーで「第36回テーザー全日本選手権」が開催されました。大会初日は北西20〜25ノットの風のハードコンディションで2レース、2日目は南西軽風で2レース、全4レース実施しました。(レポート・写真提供/日本テーザー協会)
初日、予報よりも強く北よりの風が吹き込み、1レース目は風向320度、風速20ノット前後で始まりました。フィニッシュする頃にはさらに風が上がり、第2レースは最大25ノットを超えるガストが入るハードなコンディションです。
第1レースのトップは本吉夏樹/松苗幸希チーム(無所属/葉山F)、2位は山村太郎/稲川竜也(稲毛F)、第2レースは本吉/松苗、2位には昨年覇者である伊藤一石/村岸恭明(江ノ島F)が入りました。
第2レースが終わるとトラブル艇続出。サバイバルコンディションとなり、一旦ハーバーへ戻り風が落ち着くのを待つも、14時半を過ぎても状況は変わることなく初日は2レースのみとなりました。
2日目は各艇整備し全艇が出場。素晴らしい秋晴れ、コンディションも風速5~7ノット、風向220度の風で熱いレースが繰り広げられました。
2時間以上の風待ち後、南から風がそよそよと入ってきた第3レースもトップは、本吉/松苗です。着順2位の三輪記裕/山田竜也(大阪北港)は痛恨のUFDで2位は山村/稲川となりました。
最終レースは徐々に風が落ち出し、2、3レグのあたりでは一度無風状態にもなり、コース短縮もあったコンディションの中、トップは、関口真秀/上松盧生(江ノ島F)、 4レース成立したことで1カットが発生、総合優勝は、本吉/松苗となりました。
今大会の入賞は、スーパーグランドマスタークラスは池田俊則/秋吉寿美子(大阪北港F、総合8位)、グランドマスタークラス小松 充/石原裕二(葉山F、総合6位)、マスタークラスは伊藤/村岸(江の島F、総合3位)、総合での入賞は2位山村/稲川、3位伊藤/村岸、4位北島龍一/井戸達彦(葉山F)、5位長谷川勝啓/長谷川帆風(浜名湖F)、6位小松/石原となりました。
今大会はコロナ禍による影響で参加艇22艇と例年よりも少し寂しくなりましたが、長く楽しんでいるテーザーのメンバーに加えて、今年大学を卒業してからテーザーに乗り始めた大学院生たちが新しく参加しました。
また、長い風待ちの間に優勝の本吉艇の周りに選手が集まって質問が飛び交い自然とクリニックが開催され、和気あいあいの中にも、みんなが勝ちに対する意欲の高いセーラーであるテーザーフリート仲間に変わりありませんでした。
ニューフェイスの入賞もあり、親しみやすいディンギーとしての今後の発展に期待できるような大会となりました。
次のレガッタは12月12日(日)蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで行われる「テーザーウインターレガッタ」です。2021ワールドマスターズゲーム(開催は再延期)も待っています。皆さんの参戦をお待ちしています!