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浜名湖モス全日本。後藤浩紀、9回目の優勝を飾る

 10月3日、浜名湖で開催された「第54回全日本モス級選手権2021」最終日は、午後から吹き出した軽風で3レースおこなわれました。若手選手が追い上げる中、前日トップの後藤浩紀が東京五輪470日本代表の岡田奎樹を振り切り、9回目(5連覇)となる優勝を飾りました。(BHM編集部)

優勝の後藤浩紀選手。モス全日本の参加者はオリンピック選手、ジュニア、インターハイ、インカレ王者、全日本チャンプなどタイトルホルダーばかり。猛者ばかりが集う大会での優勝は大きな価値があります

「前日の練習で行則選手と走った感触で、ダウンウインドは(行則)が速い、アップウインドで差をつけるしかない、と考えていました。でも、行則選手は初日にボラとぶつかってしまいリタイアしてしまった。今回のMVPはこのボラだったかもしれない(笑)。優勝できてうれしい。これもわがままな活動を見守ってくれる家族あってのことです。ありがとうございます」(後藤浩紀)

 成績は下記の通りです。2位に岡田奎樹、3位には高橋洸志が入りました。また、今回注目された高校生では、宇田川涼太郎(霞ヶ浦高3年)が総合5位に入る健闘を見せました。SailGP、アメリカズカップ、オリンピックにも広がるフォイリングの世界は、若手セーラーにも広がっていきそうです。

※バルクヘッドマガジンでは岡田選手の全日本レポートを掲載予定です。おたのしみに。

左から2位岡田奎樹、1位後藤浩紀、3位高橋洸志
モス全日本2日目で注目をさらったのは、古谷さんの新型モスです。2013年ハワイワールドから構想8年、全日本2日目に完成したできたてほやほやの新艇、その名も古谷スペシャル〈老兵〉です。強烈なカタチのブーム前方のトラベラー、角度のついたウイングが特長的で、幅広のハルで浮力をもたせてあります
78歳にして現役モスセーラーの古谷元洋さん。口は悪いが技術は日本一のクラフトマンです
古谷さん自身が新艇に乗ってフォイリングを成功しました。速い!
第54回全日本モス級選手権 最終成績
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